ヤング・フランケンシュタイン(1974年)
ブレージング・サドル(1976年)
メル・ブルックス/新サイコ(1977年)
スペースボール(1987年)
メル・ブルックス 逆転人生(1991年)
メル・ブルックス/珍説世界史Part1(1981年)
しばらく忙しかったので久しぶり。メル・ブルックス特集。昔読んでたロードショー誌なんかで現代の喜劇王とかパロディ王とか紹介されてた。ずいぶん後になって初めて観た「スペースボール」(スター・ウォーズのパロディ)がちっとも面白くなくてガッカリし、興味なくなってた。ところが、10年くらい前に「プロデューサーズ(2005年)」を観て、めちゃくちゃ大好きになった(68年の自身の作品のリメイクで、監督は舞台の人がやってる)。一番好きなミュージカルは何ですか?と聞かれたら、ぜったいダントツで「プロデューサーズ」と答えたいくらいw 元のブロードウェイミュージカルはトニー賞をいっぱい獲ってる。ブルックスは音楽も作ってて、これのサントラ盤も超お気に入り。で、Amazonに4本のブルックス作品があったのでまとめて観てみようと。どれも1時間半程度で見やすい。
Amazonの4本を観終わったところで念のため検索したら、ビデオマーケットに「逆転人生」を発見。ビデオマーケット内を調べてみると、他の配信には無い作品がいろいろあるどころか、圧倒的に本数が多い! 基本料500円/月で、ポイント制の有料(一ヶ月に500ポイント支給されるので、実質無料)。いくつか見つけた映画を見終わるまでは入っておこう。
で、「逆転人生」を見終わったら、今度はAppleTVに「珍説世界史」があったのでまた追加。これであと「サイレント・ムービー」がどこかにあったらなあ。
ロードショー誌を読み始めた頃の公開なので、ブルックスの名前を覚えたのはこれだったりする。あと「大脱走」とオリジナルの「プロデューサーズ(1968年)」も。
っていうか、もともとは「ヤング・フランケンシュタイン」だけだったのに、シリーズってことで観ると、リストに入ってなかった映画まで引っ張り出すのでちっとも進まなくなる。。今後はすでにリストにある映画をまとめて観るだけにしよう。
●ヤング・フランケンシュタイン(1974年)
メル・ブルックス監督、ジーン・ワイルダー主演。目玉ギョロのマーティ・フェルドマンや「未知との遭遇」のテリー・ガーもバカみたいな役で出てる。あとゲストみたいな有名俳優もチラッと。「フランケンシュタイン」は数年前にちゃんと観直したので、いろいろわかる。オリジナルの古いセットを使ったらしい。あの、突然ソプラノで歌い出すアレはこの映画だったのかw それをやってるのがマデリーン・カーン。「ペーパームーン」にも出てたインパクト大きいコメディエンヌ。全体、テンポが悪くてイラッとする箇所はいくつもあるけど、普通に面白かった。品のある白黒画面が美しいし。もしかしたら昔テレビで見たかもしれん。
●ブレージング・サドル(1976年)
ちゃんと面白かった! メル・ブルックス監督。ジーン・ワイルダーもマデリーン・カーンも出てる。監督も二役で実に楽しそうに登場。誰も死なない西部劇。あちこちしっかり作ってある印象。鉄道工事やってた黒人が、土地取得に絡む悪巧みから保安官に任命されてやってきた町で大騒動。西部劇と関係ないいろんなものが出てくるのがイイ。クライマックスの、映画から飛び出て別の映画や現実と混じり合ったりまた戻ったりの感じはホントに大掛かりでよく出来てて、感覚がクラクラするw 主題歌がめちゃくちゃ良くて普通に名曲。
●メル・ブルックス/新サイコ(1977年)
メル・ブルックス監督・主演。ヒッチコックのパロディ。笑えないギャグにうんざりすることが少なく、割とおとなしめで手堅い印象。かと言って、ちゃんと笑えるところも多い。代表的なヒッチコック作品のパロディというか、なぞって見せたりしてくれて楽しいけど、見てないヒッチコック作品もあるのでどこがパロディかわからないところもあるだろうな。何かで読んで知ってた「新聞!新聞!新聞!」ってこれだったかw マデリーン・カーンも出てるけど、この人ホントに目が釘付けになるほどおもしろいなw あと「ヤング・フランケンシュタイン」にも出てたクロリス・リーチマンの役がめちゃくちゃ異常で怖いw ブルックス自身が作曲する音楽も上手くて派手で感心する。意味ないけどやたら本格的に歌うシーンもイイ。
●スペースボール(1987年)
メル・ブルックス監督、主演。おかしいな、当時観たときは異様につまらなかったはずなのだが。めちゃくちゃ面白かった。たぶん、「スター・ウォーズのパロディならこんな感じ!」って先入観を持ってたんだろうな。あと、ブルックスの映画をいくつか続けて観たから調子がつかめてたんだろう。細かいギャグもほとんど全部面白かった。80年頃までの代表的なSF映画のパロディも入ってる。「エイリアン」ネタは豪華スギルw 映画と現実の境界が曖昧になるネタもよかったw ところで、「ローグワン」で惑星を覆うバリアのゲートって、なんか見たことあるんだよな〜と思ってたのだが、この映画じゃんw パロディ映画のネタを本家が取り込んだのか。87年の映画としては特撮がイマイチ。ILMも関わってるのに。
●メル・ブルックス 逆転人生(1991年)
メル・ブルックス監督、主演。びっくりした。何かのパロディとかでなく普通の映画でこんな面白く完成度の高い作品も撮るのね。ブルックスの大富豪がライバル社長とスラム街の土地の取得をめぐり、そのスラム街でホームレスとして1ヶ月生き残れるかどうかの賭けをする。王子と乞食やクリスマスキャロル的に寓話っぽくわかりやすいし、風刺もたっぷり。細かいギャグもどれも抑制が効いてる感じでどれもちゃんと面白い。当時65歳のブルックスの全力疾走やアクションやダンスまで、本気な感じが伝わってくるw 他の作品ではふざけたいいかげんな感じの役ばかりだけど、この映画ではマジなところも見せてくれる。ほんわかロマンチックなところもあるし。全部すごくイイ。
●メル・ブルックス/珍説世界史Part1(1981年)
メル・ブルックス監督、主演。おなじみメンバーも総出演。冒頭の細かいコントは以前のブルックスの印象通りの笑えない感じで、全編この調子だったらイヤだなと思ったらごく短くまとめられてて、以降は3本立てのメイン部分へ。ローマ時代は40分もある短い映画のようで、けっこう面白かったし笑えた。デブのシーザーやキリストネタがイイ(キリストはジョン・ハート!)。スペイン宗教裁判はミュージカルw ブルックスが実に楽しそうに歌い踊ってる。水中レビュー(水泳ミュージカル)までやってて豪華で楽しい。フランス革命も面白い。ちゃんと時間を超越して全体をつなげる仕掛けもある上に、「Part2」の予告編までついてる。なんかお祭りみたいに楽しいコメディだった。あと、いくつも出てくるマットペイントがよく出来てて感心した。
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