2018/07/22

最近観た映画メモ「モアナと伝説の海」他

パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年)
モアナと伝説の海(2016年)
ゴースト・ワールド(2001年)

●パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年)

意外につまらないと聞いてたけど、僕はおもしろかった。ライカが3Dプリンタ駆使した最初の映画だそう。女の子が光るところとか、ZPrinter的な石膏フルカラー3Dプリンタの出力物の薄皮が光を通すの知ってるので上手いこと活かしたなとオカシイw 隅から隅までホント細かく作ってあって、動きも繊細。映像めちゃきれい。3Dソフトと3Dプリンタ利用のストップモーションアニメって、手法自体が派手なのでパブリシティ的に役立つのが売りなんじゃないか、3DCGでやればいいのに的に思ってたこともある。けど、ディスプレイの中じゃなく、見えるところでアニメーションの作業をするのはわかりやすくていいかもね。母親と姉が妙にリアルなアメリカ一般人としてデザインされてておもしろい。母親は有名な誰かに似てる気が。ヒラリー・クリントンかな。。

・ところで、映画など見ててときたま思うのは、人は自分をどちら側と思って見てるか?問題。この映画では主人公はホラーおたくで霊が見える繊細な少年でいじめられっ子。家族からも「普通の人になれ!」っていつも言われてる。ジャイアンみたいないじめっ子が出てくるけど、無神経で頭が悪い乱暴者。
取り巻きもいる。「ドラえもん」はたいていは自分をのび太と重ねて見るだろう。「オレはジャイアンだな!」って思って見る子はいるのか?(たまにいいやつになるのでアリかもしれんけど) こういう映画はのび太タイプ向け? ジャイアンタイプ向け映画もあるよね。マッチョ系の文脈で。

●モアナと伝説の海(2016年)
読んだことないけど、スター・ウォーズでルーカスが参考にしたというジョセフ・キャンベル「千の顔を持つ英雄」きれいにそのまんま下敷きにした感じ。まーー映像きれい! 海の表現すげえ! もちろん人物の表現も最高! ココナッツの海賊って出番少ないのね。「海(神)」はコミカルな演技(?)が多くて、もうちょっと神々しくていいんじゃないかなと思った。

●ゴースト・ワールド(2001年)
よかった。非常に好き。ボンクラ男子の映画は多いけど、これはボンクラ女子の話。前半ほとんどコメディなのに後半めちゃくちゃシリアスになっていく。周囲となじめない上に自分勝手な行動で周囲をぶち壊し回ってさらに孤立する主人公。社会に適合していく親友と全世界から取り残される主人公。ラストの意味は? どちらにも解釈できるので考えてしまう。ソーラ・バーチって「アメリカンビューティ」の変な子がそのまま来た感じか。スカーレット・ヨハンソンはこの時17歳! どちらもぼってりしてて、まだ完成前のイモねえちゃんって感じが非常に良い。レコードおたくのスティーヴ・ブシェミ、最高! やっぱ「周囲になじめない人が共感する系の映画」って多いね。原作のマンガの主人公はフィギュアになってたの覚えてる。

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