ミュージシャンの自宅スタジオを写真で紹介するムック「プライベートスタジオBOOK 2012」を買ってきた。2010年版は持ってるけど2011も出てたの知らなかった。
楽器や機材やどーのこーのより、有名ミュージシャンというプロ仕事人の仕事場を見るのが好きなのです。デザイナーとかイラストレーターの仕事場特集みたいな雑誌やムックも必ず買って来ちゃう。「○○のアトリエ」とかのシリーズも全部持ってる。
ミュージシャンのプライベートスタジオ写真を見ながら、自分の仕事場を妄想するわけです。机や機材をどう置こうかな、壁に何の絵貼ろうかなとか。床は絵具まみれのほうがカッコイイなとか、配線ケーブルは電源以外ゼロにしたいとか。おしゃれとかじゃなく、「ここが発信地だ!」的クリエイティブ空間。
よく海外ミュージシャンがスタジオを真っ赤にペンキで塗ってるのがカッコイイなあと思うけど、赤にこだわってる人を身近に知ってるのでやめとく。やるなら黄色かな。
ミュージシャンと僕みたいなグラフィック系の仕事って、根本から違うんだなあと思った。作りながら確認してる音楽って「空気」なので見えないけど、グラフィックは画面に映ってるものがすべて。音楽ソフトをいじるには画面が必要だけど、画面に映ってるのは最終作品じゃなくてソフトの操作画面。
プリントしたら外に出せるけど、確認や展示用以外では画面の外に出す必要ない。音は常に外に出てる。あ、ヘッドホンではちがうか。グラフィックのヘッドホンに相当するヘッドマウントディスプレイは制作には一般的じゃないな。
あと、音楽って楽器が必要。必要な数だけの楽器が物理的に存在しなくちゃならない。グラフィックは絵具だの道具だの、楽器にくらべりゃたいした場所とらないな。
僕的には「ノートパソコン自体が仕事場のすべて」という形にしたいと思ってきた。機材を最小限にして「画面内がスタジオだもんね」的に開き直りたい。でも、ちゃんとしたCGスタジオなどのそびえ立つラックマウントの機材とうねる極太ケーブルを見る機会があったりして、無理に最小限にする必要もないかななどと最近は思い始めてます。
プライベートスタジオBOOKの「フィギュア作家・原型師」バージョンは見てみたいな!
余談。二十数年前に実家の自分の部屋(半和室)が突然イヤになって、畳をはずして大工さんに床板を貼ってもらってフローリングにした。壁には自分でベニヤ板を貼り付け、黒に近い焦げ茶色に塗った。そしたらビックリした。いくら照明を明るくしても部屋が真っ暗! 壁の色って重要だなと思いました。しかたなく、壁を真っ白に塗り替え、天井も明るいグレーに塗った。今もそのままになってる。
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