Photoshop CS4トライアル版がダウンロード可になったので、さっそく入手。僕的ハイライトを書き出してみます。
●Painter的機能の追加その1「画面の回転」
待ってました! 「回転ビューツール」が搭載されました〜。Painterでいうところの「用紙(キャンバス)回転ツール」。紙を描きやすい角度に回しながら描くように、画像を回転しながら作業できるようになった。Adobe CS4へのアップグレード、この機能追加がなかったら申し込まなかったかもしれない。僕はPhotoshopのブラシをPainter風にカスタマイズして使っているので、これで描画的にPhotoshopとPainterが同等になってしまった。とはいえ、手のひらツールのように一時的に回転ビューツールに切り替わるようなショートカットキーが用意されていないので、頻繁にグルグル回しながら描くには向かなそう。(←追記参照)
●Painter的機能の追加その2「ブラシサイズのショートカットキー」
これまたPainterで便利な「ブラシサイズ変更のショートカットキー」がPhotoshopでもできるようになった。従来は右クリックでマスター直径サイズをスライダで変更しなくちゃならなかった。それが面倒で、サイズ違いのブラシをたくさん登録しておいたほどだ。Photoshopでの描画がかなりラクになる。
●慣性スクロール
手のひらツールでスクロールすると、動かした速さに応じてビヨ〜〜ンとしばらくスクロールし続ける(クリックすると止まる)。最初は面食らったけど、たしかにこのほうが便利。大きな画像の一部を表示して作業していると、延々手のひらツールでスクロールし続けなくちゃならないことがあり、疲れるのだ。ジャマだったら環境設定「フリックパン」でオフにできる。
●ブラシの筆圧最適化
Photoshop7で現在のブラシになって以来ほとんど進化がなかったのだが、どうやらタブレットの筆圧感知の最適化が進んだようだ。筆圧で線幅が変化するブラシでよくわかる。CS3まではストロークの抜き部分で途切れたり急激に変化しがちだったが、CS4では気のせいではないことがわかる程度には筆圧変化をしっかり表現できるようになった。スッときれいに抜ける。
●3D機能の進化(Extendedバージョンのみ)
3Dモデルを読み込んで配置する機能がCS3で加わったが、いくつか機能が追加された。
UV編集済みの3DモデルをOBJ形式で読み込むと、関連づけてあるテクスチャ画像も同時に読み込まれる。視点の回転が僕が慣れてる3Dソフトと逆方向なのが気持ち悪い。オブジェクト自体を回転させれば違和感はないけど、後でモデルごと書き出すと角度が変わっちゃうでしょうね。
ブラシ(B)とモデル回転のKのショートカットキーを使いながら描いてみると、割と普通に3Dペイントできてしまうのでちょっと驚いた。Option(Alt)キーで一時的にスポイトツールに切り替えるのも有効だけど、「照明なしテクスチャ」表示にしておかないと、影の色を拾ってしまうので注意。
拡散(色のこと)や光沢、バンプマップ、反射や発光など、一般的なマテリアル設定も、それぞれのマップ画像を追加・編集したり、ブラシでペイントできる。ブラシはバンプや光沢などどのテクスチャ画像にペイントするかを選べ、描画結果はリアルタイムに表示される。複数のマップ画像を同時にペイントできれば完璧だったのになあ。
ライティングも詳細に設定できる。無限遠・ポイント・スポットなどの各種ライトを追加・編集が可能。ソフトシャドウの具合やライトの色、スポットライトの角度、アンビエントライトまで設定できてしまう。
変なところ発見。3Dレンダリング設定の「面のスタイル」で、「標準」にするとモデルは虹色になる。これは「標準」と訳しちゃダメで、ここは「ノーマル(バンプマップの一種)」とすべきでしょうね。
最終レンダリングはめちゃくちゃ遅い。レイトレーシングをオンにするとシンプルなキャラクターモデルでも600pixel程度のレンダリングに5分くらいかかってしまう(8コアMacProなのに)。同程度の設定なら数秒でレンダリングしてしまう専用の3Dソフトとは比較にならない。そうそう、ポリゴンにサブディビジョンをかけられないので、サブディビジョンなしで最終結果な3Dモデルを使う必要がある。
まあ、当然ながら専用の3Dソフトを使うほうがラクに決まってるんだけど、Photoshop自体にこれほどの3D機能を搭載したことはすごいことに違いない。需要がどれほどあるか知らないけどね。本当に自在にペイントするには、きちんとUV展開しなきゃならないし。でも、BodyPaintやmodoやZBrushなど「3Dオブジェクトに直接ペイント」できるソフトを持ってない3Dソフトユーザーには、Photoshop CS4 Extendedは本格的に実用になると思います。
なお、STRATA LIVE 3D[in]をインストールしてみましたが、使えるようです。ただし、ちょっと試してみた範囲では、CS3でやってたようなきれいなPDF3D書き出しができない〜。やはりDesign[in]が必須なのかな。
●「コンテンツに応じて拡大・縮小」機能
ぐわっ!こんなことが許されていいのかっ!
●おまけ Adobe Bridge CS4
なんかすごく動作が速くなったような気がする。これなら常時起動しておいてFinder代わりに使ってもいいな。
・・・以上、また何かおもしろいことを見つけたら書きます。
詳しくはhttp://www.adobe.com/jp/joc/pscs4/whatsnew/
●Painter的機能の追加その1「画面の回転」
待ってました! 「回転ビューツール」が搭載されました〜。Painterでいうところの「用紙(キャンバス)回転ツール」。紙を描きやすい角度に回しながら描くように、画像を回転しながら作業できるようになった。Adobe CS4へのアップグレード、この機能追加がなかったら申し込まなかったかもしれない。僕はPhotoshopのブラシをPainter風にカスタマイズして使っているので、これで描画的にPhotoshopとPainterが同等になってしまった。とはいえ、手のひらツールのように一時的に回転ビューツールに切り替わるようなショートカットキーが用意されていないので、頻繁にグルグル回しながら描くには向かなそう。(←追記参照)
●Painter的機能の追加その2「ブラシサイズのショートカットキー」
これまたPainterで便利な「ブラシサイズ変更のショートカットキー」がPhotoshopでもできるようになった。従来は右クリックでマスター直径サイズをスライダで変更しなくちゃならなかった。それが面倒で、サイズ違いのブラシをたくさん登録しておいたほどだ。Photoshopでの描画がかなりラクになる。
●慣性スクロール
手のひらツールでスクロールすると、動かした速さに応じてビヨ〜〜ンとしばらくスクロールし続ける(クリックすると止まる)。最初は面食らったけど、たしかにこのほうが便利。大きな画像の一部を表示して作業していると、延々手のひらツールでスクロールし続けなくちゃならないことがあり、疲れるのだ。ジャマだったら環境設定「フリックパン」でオフにできる。
●ブラシの筆圧最適化
Photoshop7で現在のブラシになって以来ほとんど進化がなかったのだが、どうやらタブレットの筆圧感知の最適化が進んだようだ。筆圧で線幅が変化するブラシでよくわかる。CS3まではストロークの抜き部分で途切れたり急激に変化しがちだったが、CS4では気のせいではないことがわかる程度には筆圧変化をしっかり表現できるようになった。スッときれいに抜ける。
●3D機能の進化(Extendedバージョンのみ)
3Dモデルを読み込んで配置する機能がCS3で加わったが、いくつか機能が追加された。
UV編集済みの3DモデルをOBJ形式で読み込むと、関連づけてあるテクスチャ画像も同時に読み込まれる。視点の回転が僕が慣れてる3Dソフトと逆方向なのが気持ち悪い。オブジェクト自体を回転させれば違和感はないけど、後でモデルごと書き出すと角度が変わっちゃうでしょうね。
ブラシ(B)とモデル回転のKのショートカットキーを使いながら描いてみると、割と普通に3Dペイントできてしまうのでちょっと驚いた。Option(Alt)キーで一時的にスポイトツールに切り替えるのも有効だけど、「照明なしテクスチャ」表示にしておかないと、影の色を拾ってしまうので注意。
拡散(色のこと)や光沢、バンプマップ、反射や発光など、一般的なマテリアル設定も、それぞれのマップ画像を追加・編集したり、ブラシでペイントできる。ブラシはバンプや光沢などどのテクスチャ画像にペイントするかを選べ、描画結果はリアルタイムに表示される。複数のマップ画像を同時にペイントできれば完璧だったのになあ。
ライティングも詳細に設定できる。無限遠・ポイント・スポットなどの各種ライトを追加・編集が可能。ソフトシャドウの具合やライトの色、スポットライトの角度、アンビエントライトまで設定できてしまう。
変なところ発見。3Dレンダリング設定の「面のスタイル」で、「標準」にするとモデルは虹色になる。これは「標準」と訳しちゃダメで、ここは「ノーマル(バンプマップの一種)」とすべきでしょうね。
最終レンダリングはめちゃくちゃ遅い。レイトレーシングをオンにするとシンプルなキャラクターモデルでも600pixel程度のレンダリングに5分くらいかかってしまう(8コアMacProなのに)。同程度の設定なら数秒でレンダリングしてしまう専用の3Dソフトとは比較にならない。そうそう、ポリゴンにサブディビジョンをかけられないので、サブディビジョンなしで最終結果な3Dモデルを使う必要がある。
まあ、当然ながら専用の3Dソフトを使うほうがラクに決まってるんだけど、Photoshop自体にこれほどの3D機能を搭載したことはすごいことに違いない。需要がどれほどあるか知らないけどね。本当に自在にペイントするには、きちんとUV展開しなきゃならないし。でも、BodyPaintやmodoやZBrushなど「3Dオブジェクトに直接ペイント」できるソフトを持ってない3Dソフトユーザーには、Photoshop CS4 Extendedは本格的に実用になると思います。
なお、STRATA LIVE 3D[in]をインストールしてみましたが、使えるようです。ただし、ちょっと試してみた範囲では、CS3でやってたようなきれいなPDF3D書き出しができない〜。やはりDesign[in]が必須なのかな。
●「コンテンツに応じて拡大・縮小」機能
ぐわっ!こんなことが許されていいのかっ!
●おまけ Adobe Bridge CS4
なんかすごく動作が速くなったような気がする。これなら常時起動しておいてFinder代わりに使ってもいいな。
・・・以上、また何かおもしろいことを見つけたら書きます。
詳しくはhttp://www.adobe.com/jp/joc/pscs4/whatsnew/
■追記
マニュアル見れば書いてあるんだろうけど、一時的に画面の回転とズームにするショートカットキーを発見。option(Alt)キーとF13〜F16の同時押しでできます〜。
■追記2
ああっバカバカ! 画面回転のショートカットキーの「R」を押してるときだけ「回転ビューツール」に切り替わるじゃん〜〜! 便利だ〜。
■追記3
ガ〜ン!! 画面回転の「R」だけじゃなく、なげなわでも消しゴムでも、たいていのツールのショートカットキーが「別のツールを使ってるときに一時的に切替え」できるのだった。新しい3D機能の3D回転にも使える。長年Photoshop使ってきたのに知らんかった〜。
あと、手のひらツールのスペースバーと、ツールのショートカットが設定されているキーの同時押しで、「一時的に画面全体と現在の表示範囲枠を表示し、ナビゲーター機能のように移動」ができるよ。
5 件のコメント:
自分も画面の回転が一番の目玉だと思います。
まだ試してませんが、真円でないブラシは
キャンバスと一緒に回転してしまうとか。
Adobe的にはこれをバグととるか仕様ととるかが
ちょっと気になります。
Sousukeさんへ〜
試してみたら、あっほんとだ!
PainterXでも試してみたら、あれ?同じく
画面角度に合わせてブラシも回転しますよ(要するに
同一角度で見ればブラシは回転しない)??
仕様でしょう。
>yoshiiさん
Painterもそうだったんですか。
今まで気付きませんでした。
気付かないってことはPhotoshopも問題ないですね。
今回CS4はまだ体験していませんが、吉井さんのレビューを読むと、やっぱりそそられますね。
「ブラシサイズ変更」というのは、従来の“[”と“]”で変えるショートカットとは別ものなのでしょうか。
その他にも、GPUサポートで33.3%とか半端な倍率でも表示がキレイになっているそうですね。
うーん、またPhotoshop単体でアップグレードしちゃおうかな(CSの他に、Standard英語版のライセンスもあるので)。
Rinshoさんへ〜
>>“[”と“]”で変えるショートカット
あっ僕そのショートカット知らんかった〜。
それとは別です。Painterみたいに
controlキー+optionキーでブラシサイズを表す円が出て
ドラッグでインタラクティブにサイズを変えられます。
>>GPUサポート
たしかにきれいな表示です。斜めのところもジャギーが
出ません。あと、ズームもアニメーション表示できますよ。
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