●X-ファイル(シーズン1 前半)
1月から少しづつ見て、ようやくシーズン1を終了。ディアゴスティーニの「Xファイル DVDコレクション」(2005年02月〜2006年12月)。隔週刊で49号出たそうだけど、買っていたのはシーズン3まで(たぶん18号まで)。
DVD1枚目の序章1〜3話まで見て、面白いと確認して安心。そのうちちゃんと観よう、と思ったまま20年たってしまったw (ブームから30年以上たってる……)。
とりあえず、「買ったDVDはちゃんと見ようシリーズ」として、購入分のDVDに収録の73話まではちゃんと観るつもりw 9年ほど前に連続して観てた「マカロニウエスタン 傑作DVDコレクション」と同じく、ちょっと意地です。(DVDは面倒なので、途中からDisney+で見てます)
「FBIが保管した、超常現象が関係した可能性のある未解決事件簿=X-ファイル」に基づき、捜査官のモルダーとスカリーのコンビが真相解明に乗り出す1話完結のドラマシリーズ。1993年から2018年までシーズン1〜11と映画が2本あり、現在もシーズン12が作られるとかリブートが始まるとかの噂がある。Wikipediaの「X-ファイルのエピソード一覧」に各エピソードの詳細な解説ページがあり、とても助かる。
(1話ずつの簡易メモ。いつもの映画メモと同じく「公開する前提でメモを書かないと完全に忘れてしまうから」です)
1 「序章」
高校の同級生たちがエイリアンに誘拐され、コントロールされてしまう話。このパイロット版では、超常現象関連だけでなくドラマとしての懐が大きいところを見せてくれる。頑なな態度の敵方の人物にも納得できる行動の理由があることとか、家族愛とか。
2 「ディープ・スロート」
UFO目撃が多い地域。空軍のテストパイロットが精神異常をきたして事件を起こす。モルダーは「過去のトラウマもあって超常現象の解明に突進する男」、スカリーは「常識人としてモルダーにブレーキをかける係」。他に、組織には「真相解明という仕事の根本より、社内政治や出世を重視」という人種もいることも描写される。
3 「スクィーズ」
30年ごとに現れる肝臓を狙う密室の殺人鬼。「次に奴が現れるのは30年後の2023年、僕らは老人だ」w まだXファイルの新作を作ってるとは思わなかっただろうなw
4 「導管」
UFOに誘拐されたらしい女子高校生とその家族と関わる人々。モルダーが子供の頃に妹を拐われたトラウマがこのシリーズでの真相解明の原動力になっていることが示される。
5 ジャージー・デビル
1947年に山の中で人が食われた事件に類似した事件が起き、モルダーは調査に向かう。ジャクリーン・ビゼットのように美しい野人を演じたのはクレア・スタンスフィールド。この人、「ツイン・ピークス」12章で検事の優秀な助手(おしゃれなウエスタンルック)やった人!
https://ameblo.jp/hojanina/entry-12874638989.html
6 影
上司が自殺してショックを受けている秘書。彼女を襲った暴漢は、外部からの接触なしに首の骨を砕かれていた……という話。
7 機械の中のゴースト
オカルトとは関係ないハイテク犯罪の話かと思ったら、当時としてはオカルトじみた人工知能の怪談。「2001年宇宙の旅」のHAL的な。
8 氷
氷に閉ざされたアラスカの調査基地で研究員がお互いに殺し合って全滅、モルダーとスカリー、他に数人のなんとなく信用できないメンバーと基地へ向かう。地下から発掘された宇宙生物に寄生されたと判明……という「遊星からの物体X」を思わせるような話。普段と違い、二人がずっと危険の当事者。寄生虫の表現は90年代前半のCG! 「ツイン・ピークス」の引き出しのノブの顔面CGもそうだった。
9 宇宙
スペースシャトルの運行が何者かに妨害されていると知ったモルダーたちはNASAのベルト中佐を訪ねる。彼には昔宇宙で何かと遭遇したトラウマがあった……という話。例の火星の顔面像をフィーチャーしてるけど、今となってはねえ。モルダーたちの活躍はあまりない。中佐役のエド・ローターは「ロンゲスト・ヤード」(1974年)などでよく見かけた俳優。
やはりCGなど特殊効果が時代物すぎる。1994年のテレビドラマとしてはよくやってるほうだったんだろう。「LOST」(2004年〜2010年)で立ち上る黒い煙もイマイチだったな。
10 落ちた天使
何かが森に墜落、軍はそれを偽装して立入禁止区域とする。モルダーは正式な手続きを経ずに単身、UFOと思われるそれの解明に乗り出すが……という話。「真実を追う者 vs. 都合の悪い真実を隠す軍や国」のちょっと典型的エピソードすぎる感じ。「プレデター」的に描写されるそれは、何だったか不明なまま。モルダーには強い味方がいることが明かされる。
11 イヴ
離れた場所で同時に父親が殺害される事件が起きるが、それぞれの娘は瓜二つだった。出生の記録を調べると、スーパー兵士を遺伝子的に作る政府のプロジェクトが関係しているとわかり……という話。超自然的な要素はあまりなく、遺伝子的に同じ顔の登場人物が大勢出てくるのがなかなか怖く、面白かった。
12 炎
ロンドンで不思議な連続人体発火事件が起きた。ボストンへ逃げてきた家族に管理人として入り込んだ念力放火犯……という話。モルダーの「ロンドンから昔の恋人がやってくる」と「火が怖いというトラウマを克服」という欲張った話のためか、肝心の念力発火男の影が薄くなってる。
13 海の彼方に
スカリーの父が急死したとの連絡の直前、スカリーは父の幻影を見ていた。ある誘拐事件に霊能力で協力するからと減刑の取引を申し出た死刑囚は、知らないはずのスカリーの父のことを知っていた……という話。スカリーのお父さん役が「ツイン・ピークス」の空軍勤務のお父さんの俳優ドン・S・デイヴィス! 死刑囚役のブラッド・ドゥーリフはティム・ロビンスに見えてしかたなかった。映画のようにキャラクターに深みがあり、今までになく面白かった。
14 性を曲げるもの
男がクラブで出会った女に何らかの方法で殺され、女は男に変化して逃走。逃げ込んだと思われるアーミッシュのような共同体にモルダーとスカリーは潜入……という話。う〜ん、これまででは最もイマイチかな。説得力も盛り上がりもないし、ラストも唐突で投げやり。「なるほど」とはまったく思えなかった、どころか、「これはひどいw」レベル。
15 ラザロ
連続強盗を追う捜査官ウィリスはスカリーと銀行に張り込んでいたところ、犯人とともに撃たれ、病院で同時刻に死亡。と思われたが、ウィリスは蘇生。なぜか犯人の魂が憑依してしまう……という話。スカリーがほぼ主役で、過去のエピソードも語られる。せっかく復活したのに「ある落とし穴が」の点でひねられてて面白かった。「ラザロ」は聖書に出てくるイエスによって死から復活する人物。
16 再生
モルダーと因縁のある終身刑の凶悪犯から、モルダーに復讐を誓う挑戦状。しかし、彼は刑務所で死亡したはずだった。どうやら、違法な医学研究をしていた博士が関わっているらしい……という話。医学の進歩と倫理、モルダーの過去のトラウマもよみがえり、スカリーにも危機が迫るなど、とても面白かった。
17 E.B.E
トラック運転手がUFOに遭遇して発砲する事件が起きる。モルダートとスカリーが調査を始めるが何者かによって調査は中断させられる。盗聴されていることにも気づき……という話。
ネタ自体はUFOの墜落と、その残骸を運んでると思われるトラックを追跡する話なんだけど、UFO研究グループや謎の協力者ディープスロートの大きな干渉など、いろいろ見応えがあって面白かった。
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