2023/06/14

最近観た映画メモ「ゾッキ」他



都内なら珍しくもないだろうけど、映画やドラマに自分の育った町や通った高校やなじみの店が出てくること。今回の2本の映画のロケ地は僕の出身地の愛知県蒲郡市。映画やテレビのロケ地勧誘に力を入れてるのは聞いてたけど、知ってる町が舞台になってるって妙な感じw

●ゾッキ(2021年)1:53 U-NEXT

大橋裕之の短編マンガ作品集「ゾッキA」「ゾッキB」から抜粋したエピソードを、竹中直人、山田孝之、齊藤工の3人がエピソードごとに監督。豪華キャスト、松田龍平、吉岡里帆、松井玲奈、倖田來未、竹原ピストル、鈴木福、國村隼、ピエール瀧、森優作、九条ジョー、石坂浩二も特別出演!

コメディ。ゆるかったりホロリだったりのエピソードの数々。監督が本業じゃない人が撮った映画とかで、「わかるでしょ、これ?」って観客にもたれかかってきて疲れる感じは少なく、普通に面白かった。エピソードが少し関連してるのも心地よい。原作2冊も読んでみたけど、割とそのまんまに映像化されてる。

ロケ地は市内ならちょっと検索するだけでだいたい特定できた。岡崎や豊田でも撮影されてるので知らない場所もあるけどね。

西浦駅、温泉街道の看板のところ、自動車学校と拾石川周辺とその上の墓地、川を少し遡った幸田町の祠のある分かれ道、形原港の橋とか。ユトリーナ蒲郡のあるゴミ焼却場の前の田んぼやビニールハウス、三谷駅周辺、蒲郡クラシックホテル。

原作の大橋裕之の母校でもある蒲郡高校の校内と校庭! 建物が部室や体育館など増えてる他はあまり変わってない。登ったことない屋上が映る。(蒲高ではない学校も一部出てくるようだ)

あと、ピンポイントすぎて驚いたのが、高校時代に毎日寄った駄菓子屋! 店内とおばちゃんも映る。

自転車で坂道をこちら側に降りて来たなら次のシーンは逆方向だぞとか、蒲高の校庭でリヤカーを引いて逃げて行く方向から外には出られないぞとかわかっちゃうw

そうそう、ソウルフードの「油菓子」と「うずまきパン」も出てきた。

●裏ゾッキ(2021年) 1:55 U-NEXT

「ゾッキ」のメイキングと公開までのドキュメンタリー。蒲郡市民を巻き込んだ盛り上げ、BEAMSとコラボまでやってる。

当時、何度か蒲郡に行く機会があり、駅前などにゾッキの旗が無数にはためいてたのは知ってる。なのに、公開やキャンペーンの時期がコロナ禍とちょうど重なってしまう不運も記録されてる。

あと、ピエール瀧の仕事復帰作品ということで、マスコミ対応やロケ現場の異様な緊張感。個人が何かやってしまったとき、周囲への影響ってこんな大きいんだ……を、リアルに感じた。

本編では場所が不明だったロケ地が、撮影風景でははっきりわかったりする。蒲郡高校の購買部は昔と同じ場所かな?

同じ監督やクルーで撮ったテレビ用短編が「平田さん」などいくつかあり、そのメイキングも合わせてAmazonプライムで見れる。

●空白(2021年) 1:47 Amazonプライム

漁師の男。娘がスーパーで万引きを疑われ、店員に追いかけられて逃げる最中に交通事故で死んでしまう。今まで娘に無関心だった男は真相を求めて暴走し始める……という話。監督・脚本、𠮷田恵輔、主演 古田新太、松坂桃李、田畑智子、寺島しのぶ他。

古田新太の暴走がめちゃくちゃ怖い。マスコミも怖い。寺島しのぶも怖い。翻弄される松坂桃李。「ケープ・フィアー」的なスリラーとして楽しめればいいんだけど、それを許さない重すぎるテーマ。後半で別の人が男と同じ立場になったときの態度の違いにグッと来る。

登場人物全員にそれぞれの都合や想いがあって、それぞれ丹念に描写するから感情移入が引き裂かれて宙ぶらりんな感じ……破壊しっぱなしで解決してないんだよなあ。

キツすぎる内容に蒲郡ロケなんてこと吹き飛んでしまったが、「ゾッキ」と同じく、自動車学校横の拾石川の橋の周辺、三谷の商店街、埋立地の道路、蒲郡駅北口、UFJ銀行前や元町の通りなどなどなじみのある風景。大塚の食事処もわかった。

ピンポイントで驚いたのが、ケーキ屋の福寿軒。あと、蒲郡ではないけど先日「遠足で旧陸軍の砲弾(薬莢)を拾った」で書いた、幡豆の寺部海水浴場。娘の登校風景が美しく撮られてる。

0 件のコメント: