やっぱり黄色キャップ(ソフト)なんですね。ぼかし用のメディウムだと、乾燥を遅らせるものも含めて何種類かありますが、私が使って使いやすかったのは、「スロードライブレンディングメディウム」でした。あと、絵の具を伸ばすのには、ジェルよりも粘度が低いマットメディウムを使ってます。(光沢でしたら、グロスポリマーメディウムかな)でも、ふっと思ったのですが、「パステル」は使わないのですか?吉井さん=デジタル・パステルのイメージがあったんですが(^^;)乾燥時間もないし、暈しやすいし・・・ やはり粉が落ちる問題なのでしょうか?P.S.Duoって油絵の具に界面活性剤を混ぜたものなので、最終的な硬化は油絵の具と同じで数ヶ月かかるように思っていたのですがどうなんでしょう?
蛸林さんへ〜転がしてある絵具は必ずしもこの絵に使った色じゃなくて単に撮影小道具なので特に意味はないです。ソフトタイプは顔料が濃いのでやはりメインに使ってました。昔グラデーションメディウムなども相当研究しましたけど、何時間も乾かないわけじゃないし、ゲル状に固まりはじめるアクリル絵具の性質もあって、油絵の具的に使いこなすところまでは行けませんでした〜。なので、僕のアクリル技法はほとんど線描・点描が基本でした。すっげー時間がかかる。それをPainterでデジタルに置き換えて速くしたことでイラストの仕事ができてたわけです。パステルは、デザイン事務所時代にイラストやカンプ仕事をやるのによく使っててまだセットを持ってたりします。描きやすくて速いのはそうなんですが、やはりデリケートすぎ。粉も出るし。っていうか、なんで今、絵具で描きたいかというとですね、(あんまり大風呂敷を広げるとはずかしいので目立たないようにコメント欄に書きますが)、仕事が3Dになってきて、フィギュアで立体もやるようになりましたが、デジタルの2Dイラストが刺激的じゃなくなってて、でもフィギュアと同列で「物体としての絵」を「作りたい」という気分が大きくなってました。で、昨年paintmonsterさんに会ったときに「アメリカでは、ファインアートじゃない絵(そういうのを総称でローブロウ・アートって言うらしい。ローブロウって単にお馬鹿・お下劣な絵だと思い込んでた)の数百ドル程度の安い作品を、高校生みたいな若いやつがガンガン買っていく」みたいな非常にうらやましい文化があることを聞いて、すっげー!そういうのやりたい!と思ったのです。あと、新宿のFEWMANYでよくやってる個展でも、たいていカスタムフィギュアなんかの他に、0号くらいの小さい絵を壁にずらりと並べて売ってて、よく売れてる。たぶん限定版や一点もののフィギュアを買うのと同じ感覚で絵を買ってるやつらがいるのです。それは僕が勝手に考えてた「フィギュアと同列の絵」と合致するんですよ。やってみたいじゃないですかー!(paintmonsterさんはすでにそういう活動してるそうです)。すると、やはりパステルじゃなくて「筆のタッチや絵具の盛り上がりがある、物体としての存在感が大きい」油彩画やアクリル画がいいなと思って。Duo。水を使えるってのはそれほど魅力的には見えないんですけどね。つまり洗剤を混ぜた油絵の具?耐久性とか大丈夫なのかな。昔イラストレーション誌のタイアップ記事かなんかで高橋常政氏がDuoで試しに描く記事があったんですが、どの号だろう。見つからないや。
>「フィギュアと同列の絵」なるほどぉ~! 吉井さんグッズの世界が広がりますね。そうなると、やはり油絵具やアクリル絵具ですよね・・・乾燥時間、その他を考えると、アクリルなのかな・・・以前、近所のギャラリーに「リキテックス・ビエンナーレ」の入賞作品が来てまして、その中に、絵のサイズは大きいんですが丁寧なハッチングで描いた作品があり、やっぱり現代テンペラのアクリルはハッチングだなぁ~ って思いました。でも、0号サイズでとなると、私なら虫眼鏡が要りそうですね・・・今は、殆どSMサイズで描いているので、砂絵の感じで、点描みたいな感じの出る 岩絵の具(と言っても新岩絵の具ですが)をアクリルメディウム(マットメディウム)に混ぜて描いてます。下地は、水干絵の具を溶くのは面倒なので、そのまんまソフトタイプのアクリルです。CGで作ったものを、レリーフやいろんなテクスチャの上に写せると、今の吉井さんのフィギヤでやってるスタイルになるのにね・・・・なんか上手い方法がないものなのかなぁ?
>>吉井さんグッズそー!! それです。「グッズ」としての絵。その考え方をすれば、今までの「売れるように狙って描くなんてアーティストとして不純」的な束縛(建て前にすぎなくても)から自由になれて、「自分が買いたいと思うような絵」が描いてもよくなるんですよ。もっと言えば、10枚限定とかで同じ絵を10枚描いて一点ものより安く売るのもアリだと思います。さすがに実際はやらないと思うけど。まあ、版画的にCGのプリントを売ることにはあんまり興味ないです。リキテックスビエンナーレ。1986年?の第1回に応募したことがあります。確か1次審査は通過したけど、入選まで行かなかった。まだ続いてるんですね〜。>>吉井さんのフィギヤでやってるスタイルになるのにね逆に、型取りしたフィギュアに油絵の具でペイントするって手がありますよ(人形作家系の人が塗装に油絵の具を使うのは普通のようです)。そういうカスタムフィギュアもオークション会なんかで高価で売れてたりしますし。
なるほど、フィギュアといかなくても、テクスチャやレリーフを、テクスチャメディウムで造って、それで型を取ったものの複製にアクリルで彩色と言うのもありかもしれないですね・・・そうなると、レリーフをZブラシで造って、それの複製に彩色と言うのもありかな。こちの方が、吉井さんっぽいかな?
すごく買いたいです~!!フィギュアに油絵の具って面白いですよね昔ラッカー塗料がどうしても使いたくなかった頃、油絵の具で塗ってましたwエアブラシでは出せない不思議なグラデーションがイラストっぽかったです海■堂に一回塗装してサンドブラストで色を薄く削っちゃう人が居ましたが、あのやりかたも面白かったです確かパステルっぽくなってました
蛸林さんへ〜複製レリーフって手はありますね。フィギュアもそうなんですけど、立体ってめちゃくちゃ塗りにくいんですけどね。以前にカスタムフィギュアをリキテックスで塗ったとき、「平面に描くんならこんなヘタじゃないぞ〜」とか思いましたもん。oritaさんへ〜結局、アクリルってキャンバス上で直接混ぜて階調を作るのに向いてないんですよ。油絵の具だったら何でもできそうな気がする、って本格的に使ってないからまだ何とでも言えるけど。サンドブラストで削るって、すげー一発勝負。削りすぎたらまたゼロから。tsutsuiさんへ〜ふふふ。見つけましたね。うちの奥さんが描いた絵です。僕のおなかだそうですが、ここまですごくないです!
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7 件のコメント:
やっぱり黄色キャップ(ソフト)なんですね。
ぼかし用のメディウムだと、乾燥を遅らせるものも含めて何種類かありますが、私が使って使いやすかったのは、「スロードライブレンディングメディウム」でした。
あと、絵の具を伸ばすのには、ジェルよりも粘度が低いマットメディウムを使ってます。
(光沢でしたら、グロスポリマーメディウムかな)
でも、ふっと思ったのですが、「パステル」は使わないのですか?
吉井さん=デジタル・パステルのイメージがあったんですが(^^;)
乾燥時間もないし、暈しやすいし・・・
やはり粉が落ちる問題なのでしょうか?
P.S.
Duoって油絵の具に界面活性剤を混ぜたものなので、最終的な硬化は油絵の具と同じで数ヶ月かかるように思っていたのですがどうなんでしょう?
蛸林さんへ〜
転がしてある絵具は必ずしもこの絵に使った色じゃなくて単に撮影小道具なので特に意味はないです。ソフトタイプは顔料が濃いのでやはりメインに使ってました。昔グラデーションメディウムなども相当研究しましたけど、何時間も乾かないわけじゃないし、ゲル状に固まりはじめるアクリル絵具の性質もあって、油絵の具的に使いこなすところまでは行けませんでした〜。なので、僕のアクリル技法はほとんど線描・点描が基本でした。すっげー時間がかかる。それをPainterでデジタルに置き換えて速くしたことでイラストの仕事ができてたわけです。
パステルは、デザイン事務所時代にイラストやカンプ仕事をやるのによく使っててまだセットを持ってたりします。描きやすくて速いのはそうなんですが、やはりデリケートすぎ。粉も出るし。
っていうか、なんで今、絵具で描きたいかというとですね、(あんまり大風呂敷を広げるとはずかしいので目立たないようにコメント欄に書きますが)、仕事が3Dになってきて、フィギュアで立体もやるようになりましたが、デジタルの2Dイラストが刺激的じゃなくなってて、でもフィギュアと同列で「物体としての絵」を「作りたい」という気分が大きくなってました。
で、昨年paintmonsterさんに会ったときに「アメリカでは、ファインアートじゃない絵(そういうのを総称でローブロウ・アートって言うらしい。ローブロウって単にお馬鹿・お下劣な絵だと思い込んでた)の数百ドル程度の安い作品を、高校生みたいな若いやつがガンガン買っていく」みたいな非常にうらやましい文化があることを聞いて、すっげー!そういうのやりたい!と思ったのです。あと、新宿のFEWMANYでよくやってる個展でも、たいていカスタムフィギュアなんかの他に、0号くらいの小さい絵を壁にずらりと並べて売ってて、よく売れてる。
たぶん限定版や一点もののフィギュアを買うのと同じ感覚で絵を買ってるやつらがいるのです。それは僕が勝手に考えてた「フィギュアと同列の絵」と合致するんですよ。やってみたいじゃないですかー!(paintmonsterさんはすでにそういう活動してるそうです)。
すると、やはりパステルじゃなくて「筆のタッチや絵具の盛り上がりがある、物体としての存在感が大きい」油彩画やアクリル画がいいなと思って。
Duo。水を使えるってのはそれほど魅力的には見えないんですけどね。つまり洗剤を混ぜた油絵の具?耐久性とか大丈夫なのかな。昔イラストレーション誌のタイアップ記事かなんかで高橋常政氏がDuoで試しに描く記事があったんですが、どの号だろう。見つからないや。
>「フィギュアと同列の絵」
なるほどぉ~! 吉井さんグッズの世界が広がりますね。
そうなると、やはり油絵具やアクリル絵具ですよね・・・
乾燥時間、その他を考えると、アクリルなのかな・・・
以前、近所のギャラリーに「リキテックス・ビエンナーレ」の入賞作品が来てまして、その中に、絵のサイズは大きいんですが丁寧なハッチングで描いた作品があり、やっぱり現代テンペラのアクリルはハッチングだなぁ~ って思いました。
でも、0号サイズでとなると、私なら虫眼鏡が要りそうですね・・・
今は、殆どSMサイズで描いているので、砂絵の感じで、点描みたいな感じの出る 岩絵の具(と言っても新岩絵の具ですが)をアクリルメディウム(マットメディウム)に混ぜて描いてます。
下地は、水干絵の具を溶くのは面倒なので、そのまんまソフトタイプのアクリルです。
CGで作ったものを、レリーフやいろんなテクスチャの上に写せると、今の吉井さんのフィギヤでやってるスタイルになるのにね・・・・
なんか上手い方法がないものなのかなぁ?
>>吉井さんグッズ
そー!! それです。「グッズ」としての絵。その考え方をすれば、今までの「売れるように狙って描くなんてアーティストとして不純」的な束縛(建て前にすぎなくても)から自由になれて、「自分が買いたいと思うような絵」が描いてもよくなるんですよ。もっと言えば、10枚限定とかで同じ絵を10枚描いて一点ものより安く売るのもアリだと思います。さすがに実際はやらないと思うけど。まあ、版画的にCGのプリントを売ることにはあんまり興味ないです。
リキテックスビエンナーレ。1986年?の第1回に応募したことがあります。確か1次審査は通過したけど、入選まで行かなかった。まだ続いてるんですね〜。
>>吉井さんのフィギヤでやってるスタイルになるのにね
逆に、型取りしたフィギュアに油絵の具でペイントするって手がありますよ(人形作家系の人が塗装に油絵の具を使うのは普通のようです)。そういうカスタムフィギュアもオークション会なんかで高価で売れてたりしますし。
なるほど、フィギュアといかなくても、テクスチャやレリーフを、テクスチャメディウムで造って、それで型を取ったものの複製にアクリルで彩色と言うのもありかもしれないですね・・・
そうなると、レリーフをZブラシで造って、それの複製に彩色と言うのもありかな。
こちの方が、吉井さんっぽいかな?
すごく買いたいです~!!
フィギュアに油絵の具って面白いですよね
昔ラッカー塗料がどうしても使いたくなかった頃、油絵の具で塗ってましたw
エアブラシでは出せない不思議なグラデーションがイラストっぽかったです
海■堂に一回塗装してサンドブラストで色を薄く削っちゃう人が居ましたが、あのやりかたも面白かったです
確かパステルっぽくなってました
蛸林さんへ〜
複製レリーフって手はありますね。フィギュアもそうなんですけど、立体ってめちゃくちゃ塗りにくいんですけどね。以前にカスタムフィギュアをリキテックスで塗ったとき、「平面に描くんならこんなヘタじゃないぞ〜」とか思いましたもん。
oritaさんへ〜
結局、アクリルってキャンバス上で直接混ぜて階調を作るのに向いてないんですよ。油絵の具だったら何でもできそうな気がする、って本格的に使ってないからまだ何とでも言えるけど。
サンドブラストで削るって、すげー一発勝負。削りすぎたらまたゼロから。
tsutsuiさんへ〜
ふふふ。見つけましたね。うちの奥さんが描いた絵です。
僕のおなかだそうですが、ここまですごくないです!
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