2011/09/30

「ヒックとドラゴン」


すんごい面白かった。最近見た中じゃ「カンフーパンダ」以上に楽しめた。よくできてるわー。よく出来てるって以上にちゃんとおもしろいです。僕的にはドラゴンってモチーフは苦手なもんで避けてました。っていうか、あれだけの3DCG表現を見ちゃうと、C4Dでキャラクターを動かしてみよー!とかやってる自分が幼稚園児の遠吠えみたいに思えちゃうわ。たはは。

映画に必要な要素がこれでもかとてんこ盛り。「ドラゴン」「バイキング」「島」「海」「異質で周囲から浮いてる僕」「強い父との確執」「師匠」「訓練・試練」「発明家」「ツンデレ女戦士」「ギャグ担当の楽しい仲間」「猫」「ペット」「バレちゃいけない秘密」「カートゥーン的楽しさ」「スピード」「飛行」「浮遊感」「戦闘」「偶然知った敵の弱点」「誤解」「ホントはいいやつ」「価値観の大転換」などなどなど・・・。

それらが互いにジャマせずにバランスを保って、ちゃんと映画を盛り上げる構成要素になってる。で、3DCGもほとんど破綻なく、隅々まで丁寧に描写されてる。表情や演技もすごい細かい表現されてる。

で、黒いドラゴンは言葉を話さないし、猫や犬程度の感情表現はあるものの基本的に人間的な顔表現はない。なのに、ちゃんと感情は読み取れるようになってる。昨日書いた日産の「PLUGくん」の感情表現がマンガ表現の借り物なのとは対照的。

ラストが、アニメーション映画としてはちょっとショッキングなことになってる。それが、ヒックがたくましい大人のバイキングになって大活躍する映画シリーズの序章だったんだ!みたいな余韻を残す。あのトレードマークはそういうことだったんだ!みたいな。うますぎる!

最近のCGアニメーションとしては「ラプンツェル」や「トイストーリー3」と同等以上のいい作品だと思います。

「リロ&スティッチ」の監督だったのか!なるほど納得!  宮崎駿のアニメのファンで、徹底的に研究したらしい。『「ヒックがドラゴンに手作りの羽をつけて、何度も飛ぼうとして失敗してしまうシーンは、『魔女の宅急便』でキキがほうきに乗って飛ぶ場面から影響を受けた』。なんかこのシーン見覚えあるな、と思ったら、そういうことだったか! どんどん持ってかれるぞー!日本もこういう作品からちゃんと盗まなきゃ。次はこっちの番だ、みたいな。


ところで、傑作名作の映画より、真面目に作られた割につまらないとか駄作と呼ばれる映画を見るのも非常にいい。なんでつまんないんだろう? どうしたら面白くなったんだろう?って考えさせられるから。面白い傑作映画ってたまたま結果的に全部うまくいってるように見えるから、その意味で参考にならない。成功者の自伝よりも失敗した人の自伝のほうが参考になる的に。
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