2008/12/26

TDW_1722



JPCのセミナー、終了しました。2Dから3Dへ意気込んで移行したわけじゃないのに、「いったいどういうわけでこういうことやってるのか」ってことが、講演のスライドを準備していてなんとなくわかってきました。これからの方向を探る上で貴重な機会でした。ありがとうございました。

ところで関係ないけど、おとといクリスマスイブの日に美容院に行ったときの話。店の男性がひとかかえほどのサイズの円錐形の白い物体を大切そうに持って、入り口のカウンターに向かいました。その物体をカウンターに置いたら、青い発光ダイオードできれいに光りはじめました。「おお〜!おしゃれなクリスマスツリーだ!」と、カットしてもらってる女性に言ったところ、「え??そんなものどこに?」。メガネをかけて見たところ、その白い物体は加湿器だったのでした。円錐のてっぺんから湯気が出てました。検索してみたところ、アピックス超音波式アロマ加湿器と思われます。

同じようなこと思い出した。高校の頃、谷川のところでみんなでキャンプ。川で泳いでたとき、向こうに白い大きな鳥がいました。「白鳥がいるぞ!」。近くにいた3名でそーっと近づいてみたところ、それはゴミ袋だったのでした。3人ともメガネをはずしてたもので。

2008/12/20

12月25日(木)にセミナーやります

JPC定例セミナー『表現力を高めトラブルをなくすイラストレーション作成法』
第6回 仕事を広げるアニメーション&3Dにトライ」


http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/081225.html

日時:12月25日(木)13:30〜16:50(13:00 受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社 セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)京王新線「初台駅 東口」徒歩5分(東京オペラシティビル直結)

■プログラム
13:30〜14:30(60分)
 「Flashアニメーションで広がる仕事の領域」
  ・IllustratorからFlashアニメーションを作る
  ・自分で絵を動かすことで可能性が広くなる
  ・IllustratorとFlashのデータ連携性
    イラストレーター 藤井 啓誌氏

14:40〜15:40(60分)
 「木村流キャラクターアニメーション」
  ・平面イラストレーションとアニメーションにおける表現方法の差異と類似性
  ・コラージュによるバーチャルタレント(キャラクター)の作り方
  ・Photoshop〜Flashの連携、ワークフロー
  ・Flashによるテレビ放送用アニメーション制作
    イラストレーター 木村 タカヒロ氏

15:50〜16:50(60分)
 「3Dキャラクターから動画&立体への展開」
  ・3D CGでキャラクターを作るきっかけと動機
  ・3Dアニメーションへの展開
  ・バーチャルからリアルへ〜フィギュア制作の足がかり
    イラストレーター 吉井 宏氏

「Painterで2Dイラストだけやっていた僕が、3DCGを始めたことでアニメーションから立体制作まで、仕事の幅が拡がっていった話」を中心に、多数の作例やムービーをお見せしながら語る、といった内容になる予定です。Webで非公開のアニメーションやフィギュアの実物も見れますよ。

(製品発表会のデモとかじゃなくて純粋なセミナーとしては、2006年2月にアップルストアでやったPainterセミナー以来です。2年10ヶ月ぶり。)

2008/12/16

タブレットユーザーのための究極バッグ


「液晶タブレットCintiq12WXの専用バッグ」として秋に発売になった、WACOMオリジナル「プロフェッショナル キャリングケース」というバッグ。製品ページに載せるレビューをWACOMさんから依頼されまして、一個いただきました。

「僕はCintiq12WXを持ってないけどいいんですか? intuos3 PTZ-631Wならありますけどね。」と申し上げたんですが、結局intuos3を入れて使う前提でレビューを引き受けました。

Cintiq12インチ専用のバッグの紹介文にintuos3でホントにいいのかな? と思いましたが、バッグが届いて納得。これ、特にCintiq専用というわけじゃないんですよ。たいていのノートパソコン用バッグって緩衝材で保護された大きな区画がありますよね。おおざっぱに言うと、その区画が2つあるのが特長のバッグなんです。2つの区画に、タブレット(主にCintiq12インチ)と最大17インチのノートパソコンを入れられるわけです。

intuos3 PTZ-631Wを入れてみましたが、ちょうどいいサイズ。もうひとつの区画には、17インチのMacBook Proがスッポリきれいに入ります。

従来のノートパソコンバッグで、タブレットの収納が考慮されているものを見たことない。それだけでも貴重だ。探してたんですよ。僕らタブレット使いにとって、タブレットが入れられないバッグなんて何の役にも立たないんだもん。また、大型のノートパソコンを2台収納できるバッグでもあるんですよ。それだけでもかなり珍しい。

本来Cintiq12インチのコンバータボックスや電源アダプタ・ケーブル類を入れるためのポケットがごっそり空くため、もともと多いポケット数がさらに多くなる。

付属のWACOMのペン数本を入れるケースはそのまま利用するにしても、MacBook Proの電源アダプタやマウスなど細々した機器やケーブル、外付けHDドライブを2台、作品ファイルや書類ケース、雑誌等々。バッグの外側にはiPod用のフック付きケースやペットボトルホルダーも使ってみた。

これだけ詰め込んだのに、空いているポケットがまだ9個も残ってる。普通に仕事に使うであろう機器や出かけるときに持っていくモノはみんな入れたのに、これ以上何を入れたらいいのか思いつかないほど。まさにブラックホールみたいなバッグです。

実際のところ、気合いを入れて大きなタブレットを含む仕事道具全部を持っていく必要がある場合に、こんな打ってつけのバッグは今までなかったかもしれない。ノートパソコン2台を持ち運ぶのにもお勧め。せっかくのバッグなので応援の意味で書いてます。

WACOMさんが12インチCintiq専用というニュアンスでアナウンスしちゃったのは失敗かなと。Cintiqを持ってない人は「関係ないや」って視野からはずれてしまったかもしれない。タブレットも収納できる汎用のノートパソコンバッグと言い換えることを進言しました。まあ、ガジェット好きにとって「専用ケース」はとても惹かれるアイテムだからなあ。「汎用ケース」にお気に入りのガジェットを入れるのは屈辱ってこともわかるし。

以前、「スーツケース一個に仕事道具が全て収納できるのが理想」と言ってましたが、このバッグに全部収納して持ち運べたら最高。残念なことに、すでに「全部ノートパソコン化計画」は挫折していてメインマシンはMac Proに移行してしまってます。でも、このバッグを利用して「仕事道具ワンセットをひとつのバッグで持ち出し可能化計画」をやってみようと思います。

製品ページ

(「イラストレーター吉井 宏さんからのコメントを読む」のところに短いレビューといろんなものを詰め込んだ写真があります。)

2008/12/09

オトダスト2と音楽ガジェット

モバイルDTMイベント「オトダスト2」にポッドマン(ユニット名?っていうか同名のイベントをやってた仲間)の3人で行ってきた。「オトダスト」とは、NINTENDO「KORG DS-10」、KORG「KAOSSILATOR」、YAMAHA「TENORI-ON」、学研大人の科学シンセ「SX-150」など最近増えてきた「モバイル楽器ガジェット」で楽しむ音楽イベント。Youtubeやニコニコ動画を「OTODUST」で検索するといっぱい出てきます。詳しくはリンク先で。

オトダスト

今年9月に第一回オトダストが開かれ、そのムービーをYoutubeで見てぜひ次回は行きたいと思ってたのです。いろんな音楽ガジェットを使った10組ほどのライブ演奏や開発者のトーク、飛び入り音楽ガジェット品評会などなど。

今回はTENORI-ONがほぼ主役。たった一台であれだけ豊かな演奏ができるのかと驚かされた。鍵盤の代わりに16x16のボタンでコントロールしてトラックを重ねていくのですが、メロディをきちんと弾く以外の音楽的要素は、単純ななピコピコから壮大なオーケストラまですべてカバーできるんじゃないかな。出演者の一人RUBYORLA氏はもう一台のTENORI-ONでVJ映像まで操ってました。まあ、TENORI-ONは値段も機能もガジェットと呼ぶにはちょっと高級すぎる感もありますけどね。

僕的に一番ツボだったのはL-eye氏のDS-10ライブ。その場で作りながら演奏するミニマルテクノ?は圧巻でした。リズムトラックを鳴らしっぱなしにしておいて、2つのシンセトラックでフレーズと音色を作りながら、交互にミキサーでフェードイン・アウトするスタイル。二つのトラックが交差するところなんか、普通にテクノのDJプレイみたいで実にカッコよかったです。

まあ、たしかにステージパフォーマンス的には「小さなDSをのぞき込んでスタイラスペンで突っついて演奏」は見栄えするはずもないんだけどね。でも普段はイヤホンつけて個人的にやってることが、ステージのライブ空間と連続で繋がってるってことが新鮮でした。

17時〜23時半までの長丁場、途中で食事に出たりして全部は見れてないんだけど、とても楽しかったです。次回があれば今度は出演してみたいです。

ガジェットといえば、スタイロフォンの復刻版が出たんですね。25年も前、クラフトワークのライブのアンコールで「デンタク」をこれで演奏してたのを覚えてます。コード付きペンで鍵盤風の金属板に触れると音が出ますがシンセでも何でもなく、チープな電子音が出るだけのただのオモチャです。3580円。でも楽器ガジェット好きとしてはタマラン。これで「イパネマの娘」を演奏してる動画がニコ動にありますね。僕としては「デンタクを弾くためのオモチャ」で十分!

Stylophone

2008/12/01

Photoshop CS4トライアル版

Photoshop CS4トライアル版がダウンロード可になったので、さっそく入手。僕的ハイライトを書き出してみます。

●Painter的機能の追加その1「画面の回転」

待ってました! 「回転ビューツール」が搭載されました〜。Painterでいうところの「用紙(キャンバス)回転ツール」。紙を描きやすい角度に回しながら描くように、画像を回転しながら作業できるようになった。Adobe CS4へのアップグレード、この機能追加がなかったら申し込まなかったかもしれない。僕はPhotoshopのブラシをPainter風にカスタマイズして使っているので、これで描画的にPhotoshopとPainterが同等になってしまった。とはいえ、手のひらツールのように一時的に回転ビューツールに切り替わるようなショートカットキーが用意されていないので、頻繁にグルグル回しながら描くには向かなそう。(←追記参照)

●Painter的機能の追加その2「ブラシサイズのショートカットキー」

これまたPainterで便利な「ブラシサイズ変更のショートカットキー」がPhotoshopでもできるようになった。従来は右クリックでマスター直径サイズをスライダで変更しなくちゃならなかった。それが面倒で、サイズ違いのブラシをたくさん登録しておいたほどだ。Photoshopでの描画がかなりラクになる。

●慣性スクロール

手のひらツールでスクロールすると、動かした速さに応じてビヨ〜〜ンとしばらくスクロールし続ける(クリックすると止まる)。最初は面食らったけど、たしかにこのほうが便利。大きな画像の一部を表示して作業していると、延々手のひらツールでスクロールし続けなくちゃならないことがあり、疲れるのだ。ジャマだったら環境設定「フリックパン」でオフにできる。

●ブラシの筆圧最適化

Photoshop7で現在のブラシになって以来ほとんど進化がなかったのだが、どうやらタブレットの筆圧感知の最適化が進んだようだ。筆圧で線幅が変化するブラシでよくわかる。CS3まではストロークの抜き部分で途切れたり急激に変化しがちだったが、CS4では気のせいではないことがわかる程度には筆圧変化をしっかり表現できるようになった。スッときれいに抜ける。

●3D機能の進化(Extendedバージョンのみ)

3Dモデルを読み込んで配置する機能がCS3で加わったが、いくつか機能が追加された。

UV編集済みの3DモデルをOBJ形式で読み込むと、関連づけてあるテクスチャ画像も同時に読み込まれる。視点の回転が僕が慣れてる3Dソフトと逆方向なのが気持ち悪い。オブジェクト自体を回転させれば違和感はないけど、後でモデルごと書き出すと角度が変わっちゃうでしょうね。

ブラシ(B)とモデル回転のKのショートカットキーを使いながら描いてみると、割と普通に3Dペイントできてしまうのでちょっと驚いた。Option(Alt)キーで一時的にスポイトツールに切り替えるのも有効だけど、「照明なしテクスチャ」表示にしておかないと、影の色を拾ってしまうので注意。

拡散(色のこと)や光沢、バンプマップ、反射や発光など、一般的なマテリアル設定も、それぞれのマップ画像を追加・編集したり、ブラシでペイントできる。ブラシはバンプや光沢などどのテクスチャ画像にペイントするかを選べ、描画結果はリアルタイムに表示される。複数のマップ画像を同時にペイントできれば完璧だったのになあ。

ライティングも詳細に設定できる。無限遠・ポイント・スポットなどの各種ライトを追加・編集が可能。ソフトシャドウの具合やライトの色、スポットライトの角度、アンビエントライトまで設定できてしまう。

変なところ発見。3Dレンダリング設定の「面のスタイル」で、「標準」にするとモデルは虹色になる。これは「標準」と訳しちゃダメで、ここは「ノーマル(バンプマップの一種)」とすべきでしょうね。

最終レンダリングはめちゃくちゃ遅い。レイトレーシングをオンにするとシンプルなキャラクターモデルでも600pixel程度のレンダリングに5分くらいかかってしまう(8コアMacProなのに)。同程度の設定なら数秒でレンダリングしてしまう専用の3Dソフトとは比較にならない。そうそう、ポリゴンにサブディビジョンをかけられないので、サブディビジョンなしで最終結果な3Dモデルを使う必要がある。

まあ、当然ながら専用の3Dソフトを使うほうがラクに決まってるんだけど、Photoshop自体にこれほどの3D機能を搭載したことはすごいことに違いない。需要がどれほどあるか知らないけどね。本当に自在にペイントするには、きちんとUV展開しなきゃならないし。でも、BodyPaintやmodoやZBrushなど「3Dオブジェクトに直接ペイント」できるソフトを持ってない3Dソフトユーザーには、Photoshop CS4 Extendedは本格的に実用になると思います。

なお、STRATA LIVE 3D[in]をインストールしてみましたが、使えるようです。ただし、ちょっと試してみた範囲では、CS3でやってたようなきれいなPDF3D書き出しができない〜。やはりDesign[in]が必須なのかな。



●「コンテンツに応じて拡大・縮小」機能

ぐわっ!こんなことが許されていいのかっ!

●おまけ Adobe Bridge CS4

なんかすごく動作が速くなったような気がする。これなら常時起動しておいてFinder代わりに使ってもいいな。

・・・以上、また何かおもしろいことを見つけたら書きます。

詳しくはhttp://www.adobe.com/jp/joc/pscs4/whatsnew/


■追記
マニュアル見れば書いてあるんだろうけど、一時的に画面の回転とズームにするショートカットキーを発見。option(Alt)キーとF13〜F16の同時押しでできます〜。

■追記2
ああっバカバカ! 画面回転のショートカットキーの「R」を押してるときだけ「回転ビューツール」に切り替わるじゃん〜〜! 便利だ〜。

■追記3
ガ〜ン!! 画面回転の「R」だけじゃなく、なげなわでも消しゴムでも、たいていのツールのショートカットキーが「別のツールを使ってるときに一時的に切替え」できるのだった。新しい3D機能の3D回転にも使える。長年Photoshop使ってきたのに知らんかった〜。

あと、手のひらツールのスペースバーと、ツールのショートカットが設定されているキーの同時押しで、「一時的に画面全体と現在の表示範囲枠を表示し、ナビゲーター機能のように移動」ができるよ。

2008/11/17

KORG nanoシリーズを見てきた


デジクリ連載の後記を読んでいただいたジェット☆ダイスケさんからのお誘いで、「KORG nanoシリーズ」のブロガー向けの説明会に行ってきました。せっかくなのでレビューっぽく書いてみます。

KORG nanoシリーズは、デスクトップミュージック(DTM)向けのMIDI入力機器の新製品です。ノートパソコンといっしょに使って快適なようにデザインされていて、ミニサイズで手軽なのが魅力。MIDI端子を省かれており、ミニUSB端子で接続、バスパワーで動作する。nanoKEY、nanoPAD、nanoKONTROLの三種類がある。

僕の場合、GarageBand等を使うときはタブレットでピアノロールを操作するのですが、確認用にOxygen8という25キーの小型MIDIキーボードを使ってました。小型とは言っても、タブレットの横に置くにはでかすぎる。膝に載せたりしてみたけど、どうにもしっくり来ない。それでMIDIキーボードを使うのが面倒になり、ますますタブレットだけで済ませてしまうようになる。

nanoKEYは本当に小さくて薄いです。タブレットとパソコンのキーボードの間に置いてもいいくらい。手に取ってみると、拍子抜けするくらい軽い。220gだそうです(nanoPAD、nanoKONTROLはもう少し重い)。ちゃんとベロシティがついていて感度もいい。もちろんピッチベンドやオクターブのボタンもあります。パフォーマンス用ではなく「MIDI入力用」として開発されたのですが、高級機種の技術を詰め込んだ結果、非常に高品質でパフォーマンスにも向いた製品になったとのことです。

僕的に一番気になっていたのは、白鍵と黒鍵の高さが同じなので弾きにくいのではないかということ。実際触ってみたところ、最初は黒鍵を空振りするような感じがしたものの、すぐに慣れるようです。鍵盤を押したときの段差が小さく、ノートパソコンのキーのような感触です。そのつもりで弾けば大丈夫みたい。グリッサンド(鍵盤をデロデロデロッて横方向になで切りにする奏法)が非常にやりやすく、派手にライブ演奏するのに向くかもしれない。上記の製品サイトにnanoKEYを使った超絶演奏テクニックのムービーがあります。

nanoPADは同社のpadKONTROLの性能をこのサイズに詰め込んだもの。カオシレーターみたいなパッドも搭載していていろんな使い方ができるそうだ。nanoKONTROLはDAWソフトのコントロールやミキサー、ソフトシンセのパラメーター操作にも使える。一般的なノートパソコンのUSBポートにハブをかませてnanoシリーズを3つ接続しても、バスパワーでちゃんと動くそうです。っていうか、実際MacBookで3つ動いてました。


初公開の黒バージョン、すごいカッコイイです。広くパソコン用周辺機器として考えても、これほどカッコいいデバイスって今までなかったんじゃないかな。鍵盤らしくないところが逆に「入力用機器」って感じがしていい感じ。ただ、黒バージョンの発売日は白バージョンより先なので待ちきれない。

とりあえず白のnanoKEYだけamazonで注文してみた(価格は実売5000円程度でMIDIキーボードとしては破格)。気に入ったら、黒バージョンも買おうかなと。というのは、両手で弾く用に複数のnanoKEYを接続することもできるそうなので(ホストのDAWソフトによっては複数接続出来ない可能性もあるらしいので注意)。二段鍵盤ってのもいいな。

僕自身は実用的には(あくまでタブレットで入力する補助にしか使わないので)、nanoKEY以外はあまり使わないと思う。でも、合わせて3つ揃った魅力には抗いがたい〜。3種セット版(バッグつき)も予定されてるそうです。

これだけ小さいと、いろんな使い方があるんじゃないかと説明会で盛り上がりました。腕や胸に取り付けてウェアラブル楽器にするとか、ウインドコントロールを取り付けてピアニカ風とか、iPhoneやニンテンドーDSにどうにか繋げられないかとか。nanoKEYとnanoPADを両面テープで裏表貼り合わせれば最強とか。バイオType U等を腰に装着してソフトシンセを起動しておけば、お手軽パフォーマンス楽器にもなりそうだぞ。


かかかカッコイイ〜。

2008/10/15

2008/09/17

ナナちゃん人形は量産品?

名古屋駅前名物のナナちゃん人形、スイス製と聞いたことはあるけど、量産品だったんだ?? 公園にある変なオブジェを紹介したサイトで偶然発見。下から三番目の写真に注目。

http://www.darkroastedblend.com/2008/02/nightmare-playgrounds.html


で、製造元のシュレッピー社(ボナベリ社と統合?)のサイト。

http://www.bonaveri.com/schlappi/home.htm


このサイトのhistoryのページの1970のところにナナちゃん人形型のマネキン。他にも検索すると、同型のマネキンの写真がいくつか出てくる。ファッション関係でマネキンに詳しい人には常識だったのかもしれないけど。

2008/09/08

DS-10の訂正。6トラック使えます

先日ちょっといじったきりで放置中のDS-10ですが、先日の雷でPCの電源を抜いたときにDS-10をやってみたところ、判明。「DS-10で作ってみた」で、「ドラムとモノフォニックシンセ2台の計3トラックしか使えないけど」と書きましたが、訂正。

ドラムの4音色は、それぞれ普通に音色を作って音階をシーケンスできるのだった。つまり、変な小細工なしでストレートに使っても、シンセ1と2と合わせて計6トラックを6声のパートとして使えるのでした。すごいです。まあ、6トラックをフルに使った曲を作る気力はないですが。昔やってたスイッチト・オン・バッハの真似みたいの、作ってみようかな。

TDW_1701

2008/09/05

TDW_1698


約1ヶ月ぶりにTDW再開。これ、1ヶ月前に作りかけてたんだけど、頭の黄色い部分をディスプレイスメントでトロ〜って感じに盛り上げようとしてうまくいかず、そのまま忙しくなっちゃったので放ってあったものです。もーディスプレイス無しで完成。

2008/09/04

グラフィック薄氷大魔王[148]スピーカーとヘッドホンと、iGeek Hear(と、ポニョ)

集合住宅では、いいスピーカーは無駄だと思う。迷惑になってないか心配で大きな音が出せない。時速300キロ出るクルマを時速30キロでしか運転しないようなもの。で、5年ほど前からパイオニアのサラウンド・コードレス・ヘッドホン(SE-DIR1000)を使っている。DVDを観るときにサラウンドを効かせると、映画館で観ているような臨場感がある。音楽もホールで聴くような拡がりのある音になる。

普通のヘッドホンでは、ステレオの音場は頭の内側にある。右耳から左耳の間に楽器が並べてある感じ。長時間聴くと、頭の中に音がぎっしり詰まって疲れてしまう。ところがサラウンドヘッドホンでは、ちゃんと頭の外から音が聞こえるのだ。リアルな音場ではないかもしれないけど、頭の中で鳴らないだけで、すごくラク。疲れないのです。

ただし、このヘッドホン、とても大きくて重い。音楽ノリノリで首を振ることもできない。姿勢を変えるとズリッと動いたりして不快。本体にヘッドホンジャックがついているので、イヤフォンを繋いでしのいでいたのだが、最近は安い軽量コードレスヘッドホンを繋いでいた。つまり、コードレスヘッドホンの直列二段重ね状態。さすがにバカバカしいのでなんとかしたいと思っていたところ、いいソフト発見。

続きは
■グラフィック薄氷大魔王[148]スピーカーとヘッドホンと、iGeek Hear/吉井 宏

2008/08/23

「紙copi Net」と「Quill」

どちらもメモ書きに便利なシンプルなサービス。サイトを開いて、メモして、自動保存されて、一覧に表示される。今までこういったメモ機能サービスではGoogle Notebookを使ってきたけど、この二つはもっとシンプル。

だいたいの機能と比較はITmedia Biz.IDの記事「シンプル操作のメモサービス「紙copi Net」と「Quill」を試す」
にあります。

●Quill
http://quill.to/
見た目のさわやかさがなんだかとてもいい。書いたものが自動保存されるだけで、他の機能はほぼ無し。自分用のメモだけではなく、Webに公開することもできる。その場合、テキストだけのシンプルなブログとしても使えそう。つまり、書き物はQuillだけ使うことにすれば、テキストオンリーのブログ兼メモ帳としてシンプルなWeb生活が送れそう。

●紙copi.net
http://kamicopi.net/
実はこちらを気に入ってしまって、しばらく前からテキスト書きはほとんどこれでやっている。紙copiという便利なメモソフトがあるのは知っていたけど、使ったことはなかった。紙copi.netはそのネット版とのことで、似たような感じで使えるらしい。素早くメモし、ボックスにドラッグ&ドロップで仕分けしたり、不要なものはゴミ箱に入れておいたり、作成日順や更新日順で並べ替えたりできる。左側にメモの見出しが並んでいるので素早く探して開ける。全文検索も可能。僕的には以前テキスト書きのメインアプリとして使っていたKacisと同等。最近はMail.appのメモをテキスト書きやメモに使っていたけど、こちらも使わなくなっちゃった。

最近「取り込み」という機能が追加され、Webページを紙copi.netに保存できるようになった。これが紙copiの強みらしい。テキスト中のURLをクリックすると、自動的に下部のPreviewにそのページが表示されたりする。メモやWebサイトを参照しながらブログ記事を書く場合などには強力。


ところで、問題は、こういう便利なサービスがいくつも乱立状態になってくると、いくつかまたがって使うことで本来の便利さが薄まってしまうこと。今の時点で何でも揃ってるGoogleのサービスだけ使うことにすればいいかもしれないけど、他社のサービスに比べて多少大味な面がある。Bloggerでトラックバックが使えないとか、Notebookで折りたたまれた項目を開くのが面倒だとか、Picasaの画面デザインがダサいとか。

あと、運営会社の事情で突然サービスが閉鎖されてしまったり、書いたものが見れなくなってしまうのも心配。なので、どうしても複数のサービスを掛け持ちして控えをとっておいたりしてしまう。まあ、自分のパソコン内だけに保存するよりは、はるかに安心だろうけど。

2008/08/17

タブレット付き!「ThinkPad W700」は理想のマシン。かも

この記事タイトル↓を見たら、普通、新しいタブレットPCが出るんだな、って思うよねえ。

レノボ「ThinkPad W700」はワコムのペンタブとプロ仕様の液晶が標準でついてくる!

キーボードの手前に小型のワコムタブレットが搭載されたThinkPad。17インチ液晶はキャリブレーションもできるプロ仕様の高品質らしい。

ThinkPad W700

タブレットPCがまだ影も形もなかった頃、ノートパソコンを開くと全面がタブレットになってたらスゲ〜、と空想していた。まあ、全面だとキーボードショートカットが使えないので、右手前あたりにタブレットを埋め込んでくれたらなあと思っていた。オレンジ色のiBookにオレンジ色のワコムFAVOを載っけて作業してたこともある(下写真)。

ThinkPad W700の写真を見ると、無理矢理感がアリアリなんだけど、僕的にはこれが一つの理想の形。(タブレットPCが理想と思っていた時期もあるけど、今の考えは下に書いたとおり)。搭載タブレットの描画面が小さいことと位置や角度を変えられないのはしかたないけど、普通のタブレットとノートパソコンがきっちりまとまってくれているほうがいい。普段はintuosとか使えばいい。

おまけにCore 2 Extremeクアッドコア3GHz、最大8GBメモリ、グラフィックも非常に強力。これ、現在使ってるタワー型PCを完全に超えている。3.6kgと軽くはないけど、いざというとき持ち出し可能なメインマシンとしては理想的。なにしろタブレットがついてるので、これ一台だけで全部できちゃう。日本で発売されるかな?

●液晶タブレットについて、現在の考え
タブレットPC(や液晶タブレット)は、「ペンで全てを操作できる・画面に直接絵が描ける・ものすごく速く描ける」のが魅力な反面、「カーソルとペン先のズレがを完全に調整できなくてイライラする・ツルツルの摩擦を調整しにくい・キーボードショートカットが使えない、あるいはキーボードの置き場所に困る・姿勢が固定されて疲れる・手のクセで描きがち」などが不満。これらを逆にすればすべて板状タブレット(intuos3等)の利点と言える。あと、液タブに慣れちゃうと板タブで描けなくなってくるのもくやしいし、最近はできるだけ普通の板タブを使うようにしている。


iBookにFAVOを載せて使用の図。後ろはiMac。みんなオレンジ色。2000年撮影。

あと余談だけど、こういうのも作ったことあるよ↓。

古いFAVOのケースをはずしてカッティングマットを貼り付けて厚さ6mmくらいにしたタブレット。ノートパソコンにのせて使う場合、タブレットは極薄がいいのです。MacBook Airといっしょに持ち出して使えるかなと思って。

2008/08/16

Genuine Fractals 5 日本語版



前回、「こんなことができるのかっ!」って2Dソフトで驚いたのはいつだっけ。Studio Artistの自動描画が最後くらいかな。それでも10年くらい前。このGenuine Fractals 5日本語版、久しぶりに心底驚かされました。
ソフトウェアToo Genuine Fractals 5 日本語版

小さい画像をPhotoshopで拡大するとジャギーが変な風にボケて非常にみっともない。これを使うと、細部のディテールはそのままに、3倍でも10倍でも平気で拡大できてしまう。前身のpxl SmartScaleを試してみたことはあるのだが、ここまで驚異的な効果は感じられなかった。

見本。オリジナルを800%拡大した結果。Photoshopのバイキュービック(拡大用)とGenuine Fractalsを使用。オリジナルの幅はたったの174pixel。VGAサイズの画像をB1ポスターに使うことだってできそう。もちろん、オリジナル画像は大きいほどいいんだけど。

レイヤーやアルファチャンネルも同時に拡大してくれる。購入したのはRGB画像用のスタンダード版だけど、Pro版ではCMYKにも対応。

僕的にGenuine Fractalsを使うと何ができるかというと、印刷用解像度の350dpiを確保するために3Dソフトのレンダリングに長時間待つことがなくなる。数分の一サイズでレンダリングしてGenuine Fractalsで拡大すればいい。数倍程度なら実寸でレンダリングするのと画像の品質はほとんど変わらない。レンダリング時間が短くて済めば、同じ時間内で数回やり直しできるので、「ライティングちょっと気に入らないけど、まあこれでいいや」ってことがなくなる。また、3Dアニメーションの連番画像をこれで拡大すれば、フルHDサイズ1920×1080pixelもこわくない。

■追記 おっとと!忘れてた。このソフト、本家サイトでダウンロード購入もできるんだけど、英語版のデモを試したところ日本語版のPhotoshopでは動作しないようです。注意。以前Strata 3D[in]で同じことやって返品とか大変だったのだった。

2008/08/15

BeatMaker系統のおもしろそうなアプリ

ちょっとバタバタしてるのでTDW休憩中。最近、Googleストリートビューをはじめ、めちゃくちゃ興味深いネタがゴロゴロしてるのに、この期間なんにも書かないのはもったいないので、これからいくつか書くつもり。

iPhone/iPod touch用に、BeatMaker系統のおもしろそうなアプリが登場。正直、目移りするほど。この3つのアプリ、まだどれも買ってませんけどね。

●iDrum
http://www.izotope.com/products/audio/idrum/iphone/#s

GarageBand等向けの安価なドラムマシンと同名のドラムシーケンサー(っていうのかな?)。600円とメチャ安。デモムービーを見ると、音のセットを選んでドラムパターンを打ち込むんだけど、iPhoneのタッチパネル用に考え抜かれたと思われるインターフェイスが秀逸。パッドとシーケンスのレーンを4個x4個のボタンで共通化させるなんて思いもしなかった。従来のような16個の横並びボタンでは、例えばキックを打ち込む時どれが1、5、9、13、か一瞬迷うことがあったけど、4X4の並びならひと目でどれかわかる。HipHopエディションとClubエディションがある。

●IR-909
http://roventskij.net/?p=2

現在のテクノやハウスの流れの元を作ったTR-909的な雰囲気を出そうとしてるけど、あそこまで高機能ではなさそう。でも、8種の音と16個のボタンで軽快にリズムを操れるのはいい感じ。これも600円。

●BtBx
http://www.pureprofitcorp.com/btbx/

見た目は他にくらべてオモチャっぽい。16個の横並びボタンで12種類の音をそれぞれ打ち込みできるようだ。ビデオがまだ上がってないので詳細はよくわからないけど、シンセサイザーの打ち込みもできるらしい。エフェクトもあるし、見た目よりは高機能で相当おもしろそうな感じ。450円。

2008/07/29

BeatMakerで作ってみた

とりあえず作ってみた。

yoshii_BM-re.mp3

ホントに並べただけです。エフェクトも定位も、各音源の音量さえほとんどいじってないです。メインのシンセループとベースの音他4個くらいはReasonで作ってWAVで書き出して使ってます。他のドラムやパーカッションの音はiDrum用に集めたドラムの単音サンプルを使いました。所要時間はReasonでの作業とサンプル集めと転送に1時間+BeatMakerでの作業に30分くらい。なんで所要時間を書くのが習慣になってるんだ?

もちろん、BeatMakerでエフェクトとか含めてちゃんと作り込めるはずなんだけど、はっきり言って、Reasonで全部完成させるほうが100倍ラクです〜。まあ、音ネタをたくさんiPod touchに入れておいて、電車の中でスケッチを作るくらいなら十分すぎるくらいイケるでしょう。

あと、16パッドに厳選サンプルを割り当てて完結したKitにするよりも、Kick音を16個集めたKit、Snare集、Hi-Hat集、というようにパーツのセットとして読み込んでおくほうが便利。というのは、BeatMakerのパッド画面で、パッドごとにライブラリから直接音を読み込めるので。

2008/07/28

DS-10で作ってみた2 クラフトワーク風

2曲目作ってみた。クラフトワーク風。

yoshii_ds10kw.mp3

今回のテーマは「トラック数をなるたけ多く見せる」。ドラムの4音色のうち2つをベースに使い、シンセの2トラックには高音部と低音部に分けたり定位を変えたりして4トラック分の音を詰め、計シンセ5つとドラム1つ分の音。やはり、パターンごとに音色まで含んでる編集はやりにくい〜。あと、2つのVCOをずらして和音を作るとき、ツマミの精度が粗くてチューニングがちゃんと合わせられず、音がずれてます。制作時間は出かけた往復の地下鉄+30分で1時間ちょっとくらい。

■追記
>> パターンごとに音色まで含んでる編集はやりにくい〜
後で気がついた。音色を保存しておけばいいんだった。MS-10の記憶に引きずられて、音色を保存できると思ってなかった。なので、ちょっと修正・ブラッシュアップして差し替えました。

TDW_1695

2008/07/27

DS-10で作ってみた

作ってみた。基本機能を素直に使ってみただけの、ひねりのない試作ですが。

DS-10-080727.mp3

GarageBandとかのDTMソフトに慣れちゃってるんで、一小節のパターン単位での曲作りはけっこう面倒。前の小節を覚えておいて次の小節を作る感じ。コードがついたメロディー主体の曲を即興で作るのには向かなそう。逆に、テクノみたいなはっきりしたコードやメロディがないものはやりやすいかも。作ったパターンを複製しながら発展させていって、あとで並べて聞かせる感じ。

パターン単位って、シーケンサーだけじゃなく、シンセの音色のエディットまで含めてパターン(エフェクトは曲全体にかかるみたい)なので、曲の途中で音色を切り替えたりできる。思いつくままパターンを作って並べて楽しんだり、途中でシンセをエディットして音色を変化させてライブで楽しむのがいいんじゃないかと思う。

ドラムとモノフォニックシンセ2台の計3トラックしか使えないけど、複数台のDSをシンクロさせることもできるので、DSの台数x3トラックという使い方も可能。2台持ってる人は相当凝ったことができそう。あと、ドラムの音色のエディットは可能でした。

TDW_1694

2008/07/25

DS-10、来た!


来た来た! DS-10。まだ起動しただけで何もしてないけど。
この黄色いピカチュウバージョンのDSは、奥さんに借りたもの。一年くらいうちにあるけど、ほぼいじったことがないので、動かし方から覚えなきゃ。

TDW_1693

2008/07/23

BeatMaker、サンプルを読み込む手順のメモ

フリーのユーティリティBeatPackを使えば、自分で用意したサンプルやループをパッドに割り当てられる。

・BeatPackを用意
intuaのサイトからBeatPackをダウンロードしてパソコンにインストール。Share kits and samplesタブで指定し、Shared directryでデスクトップに専用のフォルダを作っておく。(最初に一度指定するだけでいいらしい)

・BeatPackでKit(サンプルを割り当てたセット)を作る
Create kitタブで、まずKit名をつける。音ファイルをドラッグ&ドロップで割り当ててセットを作る。ジェネレイトセットを押すと、専用フォルダにセットのファイルが生成される。

・kitをiPhone/iPod touchに転送
iPhone/iPod touchをパソコンにUSB接続(接続しないでWi-Fi経由で出来るかと思ったら、フリーズしてしまうので注意)。BeatMakerのHome画面でBeatPacのアイコンをクリック。ADD Serverのアイコンをクリック。パソコンのIPアドレスを入力。サーバーを選択してDownloadを押すとパソコンに接続される。専用のフォルダの中のファイルを選択してダウンロード。

読み込んだkitを使うには、Load Kitボタンを押し、BeatPack Contentをたどって自分のファイルを選択、Loadする。

まだ開始されてないようだけど、作ったKitをintuaのサーバーにアップでき、他のユーザーとシェアできるらしい。

グラフィック薄氷大魔王[145] ロン・ミュエック展、ポニョの宣伝、他


デジクリは8月1日から夏休み。僕の連載はあと一回あるけど、8月末では賞味期限切れになりそうなネタの駆け込み特集。

●ロン・ミュエック展

日帰り以上の遠出が苦手で、なるべくなら出かけたくない。暑いし。でも、これだけは見ておきたい。と言ったら、金沢21世紀美術館が開館したときから行きたがっていたうちの奥さんに「夏休み前の今がチャンス」と速攻で飛行機と宿を予約されてしまったー。

金沢21世紀美術館「ロン・ミュエック展」

超巨大なかがんだ少年の作品(の写真)で知って以来、実物を見てみたかった。目の当たりにすると、おもわず笑いがこみ上げてきてしまう。巨大赤ちゃんや極小カップル、視界の縮尺が変になってグラグラめまい状態。皮膚の厚みや柔らかさ、透明感まで再現されたディテールも圧巻で、うわ、人間ってこんなだよ。って感じ。作り物という感じがぜんぜんしない。単に人間を拡大・縮小したもの。動いたら、泣くね。

これ以上わかりやすいアートもないだろう。ミュエックはもともとTVや広告向けの造形物のプロだったそうだ。表現技術そのものは大道具か特撮セットみたいなもんだろうけど、こういう形で提示されてしまうと、ぐうの音も出ないほど圧倒されてしまう。「座るヒゲ男のおしりの尾てい骨あたりに三角形状に生えた薄い毛」がツボにはまってしまい、ゲラゲラ笑い続けてました。

近いうちにFRPかなんかで等身大・特大サイズのフィギュアというか彫刻作品をやりたいと考えてるので、その面でも勉強になりました。あと、「レアンドロのプール」。快晴の昼過ぎに行ったので光の具合が最高でした。

続きは「グラフィック薄氷大魔王[145]ロン・ミュエック展、ポニョの宣伝、他」

■本文の補足。「カラオケで歌われてるだろうに」は歌唱印税には関係ないですね、たぶん。


おまけ

2008/07/20

BeatMakerすげー!


iPhone/iPod touch用のアプリ、BeatMaker。
http://www.intua.net/

ローランドのSP-555とかAKAIのMPCみたいなパッド付きのサンプラー(ループシーケンサー?)がiPhone/iPod touch向けに登場! ちょっといじってみたけど、サンプルの音がけっこうたくさん入ってて、そのままでも楽しめる。音をエディットすることも可能。マルチタッチできる画面だからこそ可能なアプリってところがポイント。リアルタイムでの演奏は、タッチパッドにちょっとタイムラグがあってけっこうむずかしいけど、クオンタイズ機能もあるので、まあまあ大丈夫。

シーケンサーもあり、音をひとつずついじれる。

エフェクターも満載。

実は、TENORI-ON騒ぎの直後にローランドのSP-555を買っちゃったんだけど、操作がけっこうむずかしいのと、まず割り当てるための音やループを用意しなくちゃいけない。パッドに割り当てるのも非常に面倒。時間を取れなくてほとんどいじってなかった。で、このBeatMakerでほぼ似たようなことができる、っていうか手軽に見たまま操作できるし高度なこともできそう。ステージで派手なパフォーマンスするわけにいかないけどさ。間もなくDS-10も来るし、楽しみ。

YouTubeにも動画がたくさんある。↓これお気に入り。



かと思えば、AKAIから新しくパッドコントローラーが登場するらしい。
http://www.akai-pro.jp/
Reasonとも連携可能だって。う〜ん、買ったばかりだけど、SP-555よりこっちのほうがぜんぜん実用的でいいな。