2015/05/24

音楽配信定額制で「ガマンして聴いた末、わかった!」がなくなる?

音楽配信サービスの進化とアーティストの苦境(日経BP)

 アーティストもたいへんだけど、定額制にすると「少ない小遣いでようやく手に入れたアルバムが気に入らないけどもったいないので聴き込んでるうちに良さがわかってきた!」っていう入門が消滅する。

つまり、最初から聴ける耳当たりのいい音楽しか好きになってもらえない、んじゃ? 他の音楽を聴くのに別料金が必要なわけじゃないなら、心地よくもない音楽をガマンして何十回も聴くなんてあり得ないw

定額制への流れは不可避だろうけど、音楽マニアを育てる的にはどうなんだろう? まあ今でもYouTube等で普通に聴き放題に近くなってるからそんなに変わらないのかもね。 音楽マニアが育たないと、新しい音楽をやる人がいなくなる。まあ、聴ききれないくらい音楽たくさんあるから誰も困らないかw

定額制って、今までいろんな音楽を情報としては知ってたけど、アルバムを買うには至らなかった人にはありがたいサービスだと思うけど、情報ゼロの人には単にBGMの有線放送くらいのありがたみしかないんじゃないか?とか。

ところで、良さがわかるまで時間がかかった僕的に代表的なものはビーチボーイズの「ペットサウンズ」でした。ポピュラー音楽史上最高のアルバム、ってことで聴いてみたところ、1曲目以外はビーチボーイズっぽくない地味な曲ばかりで、、、なんだこれ?と。それでも何かいいんだろうって繰り返して聴いてるうちに、やはり史上最高って納得できました。「無人島一枚」です。

っていうかもっともっと以前、小学生4年くらいのとき、「教養のある大人はクラシックを聴くもんだ」と思って、家にあったベートーベン「運命」をぜんぜんわからないくせに何回も繰り返して聴いた末に、めちゃくちゃ好きになったのでした。

なので、どんな音楽も聴き込めば魅力がわかるはず、と信じてる。定額制で聴き込む環境がなくなるとしたら、やっぱちょっと心配。。。

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