2010/12/01

■グラフィック薄氷大魔王[241] 27インチシネマディスプレイでトホホの嵐

■グラフィック薄氷大魔王[241]
27インチシネマディスプレイでトホホの嵐

吉井 宏
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Apple LED Cinema Display 27インチ。9月半ばに発売になってましたが、ちょっと遅れて先月半ばに購入しました。Cinema HD 23インチで十分とは思ってたけど、3DCGの作業はやはり画面が大きいほうがはかどる。27インチシネマは2560x1440ピクセル、30インチシネマより上下がちょっと狭いだけの広大な画面。なのに比較的安い。アップルストアで実物も確認したけど、持って帰るのはキビシイのでWebのアップルストアで購入しよう!

●トホホ1 Mac Proで使えない!
ところが購入ボタンを押す直前に問題発覚。僕の2008年型Mac ProにはMini Display Portがないため接続できないのだ。まあ2000円くらいで変換アダプタがあるだろうと思ったら甘かった。DVIポートをMini DIsplay Portに変換するアダプタは1種しかなく、2万円近くする。Mac Proは1〜2年以内に買い換える予定なのに、そんな高いアダプタは買う気がおきない。

でも、27インチシネマは買う気満々のままなので、まあいいや、17インチMacBook Proに繋いで使おうってことでとりあえず注文。届いてさっそく使ってみたところ、これはイイ!最高のディスプレイだ。広大で美しい画面!スピーカーの音も悪くない。接続も簡単。非常に快適。

あんまり快適なので、メインマシンのMac Proでどうしても使いたくなってきてしまった。「DVI to Mini Display Port Converter [AT-DP400] 」 という変換アダプタを購入。電源供給にUSBを一個ふさがれるものの、すんなり接続完了。これはすばらしい! modoなんか、目の前に大きな空間がポッカリ開いてモデリングしてる感じ。じゃあ、この広大な画面でBootCampのXPの3ds Maxをいじったらどうだろう?

●トホホ2 画面が暗い!
BootCampのXPで使ってみたところ、問題発生。直後はよかったのに、何かがアップデートされて再起動したら、画面が暗くなった。輝度が最低の状態より明るくできない。いろいろアップデートしてもダメ。XPだからダメなのかと、手持ちのVistaにアップグレードしてみたけどダメ。おまけにVistaにしたらただでさえ調子の悪かったWindowsがめちゃくちゃ調子悪くなってしまった。Windowsアップデートにも失敗してしまう。う〜ん。

暗くなるのはたぶんアダプタのせいだろう。まあ、現在、LIGHTWAVEをメインにしようと画策中で3ds Maxはこれから使用頻度は低くなるはずだし、データ渡し用に3ds MaxをいじるのはMacBook Proだからいいや。

●トホホ3 MacBook Proでも暗い!
ってことで、そのまましばらく使ってましたが、先週、MacBook Proにシネマ27インチを繋いだ状態でBootCampのXPで起動したことないなとやってみたところ、Mac Proと同じく何かアップデートされて再起動したら画面が暗くなってしまった。ディスプレイアダプタのせいじゃなかった!

検索して調べてみたところ、Windows側のBootCampドライバが古いままなのが原因だったようだ。ついでに「Apple Magic Trackpad and 27-inch LED Cinema Display Update」っていう、最近の新製品をBootCampで使えるようにするアップデータも発見。MacBook ProのXPにアップデータを入れてみたら、明るくなった!

●トホホ4 ドライバをインストールできない!
じゃあ、Mac ProのVistaのBootCampドライバも更新してみようと思ったら、アップデートが不完全なまま終了してしまう。Vistaが調子悪いせいだろう。しょうがないのでXPを新規インストールしようかと思ったけど、今さらXPに戻すのも癪だ。

というわけで、Windows7 Ultimateアップグレード版を買ってきた。この際だから、64bitにしよう!3ds MaxやmodoなどWindowsで使うソフトが軒並み64bitになってる。快適になりそうだぞ!

僕のMac ProにはメインのHDDと合わせて4つのHDDが入ってます。BootCamp用にそのうちの一つをOSXとWindows用にパーティションを分けてます。さっそくMac側をSnow Leopardにアップグレード。Windowsのファイルを空いてるHDDを引っぱり出してきてバックアップ。

●トホホ5 バックアップに失敗!
そのバックアップもすんなりとは行かない。夜中にバックアップさせたところ、朝見たら途中で終了してしまった模様。HDDの中身を確認しようにも、なぜか開かない。再起動などしてたら、あの「カッコン、カッコン」音! ダメだHDDが壊れた。久しぶりに電源を入れる古いHDDはかなりの確率でダメになる。気を取り直して別のHDDにあらためてバックアップ。

●トホホ6 パーティションが切れない!
BootCamp用のHDDのアシスタントでパーティションを単一に戻した上でWindows用パーティションを切ろうとしたら「移動できないファイルがあるので全体をフォーマットしてくれ」って。もー、どんどんめんどくさいことになってくる。

●トホホ7 Windows7(64bit)をインストールできない!
Snow LeopardをそのHDDに新規インストールし、Windows用パーティションを切ってようやく64bitのWindows7をインストール開始。と思ったら、「Windowsを指定された場所にインストールできません」って出ちゃう。何だこりゃ。アップグレード版だからか?

●トホホ8 Vista(64bit)さえインストールできない!
なんだかよくわからないけど、以前vista64bitはインストールしたことがあるので、とりあえずvistaを入れてから7にアプグレならできるだろうと、やってみる。しかし、Vistaの64bitも「インストールできるシステムボリュームが見つかりません」になっちゃう。おかしいなあ。

●とりあえず成功したけど32bit版

64bit版を入れるのはあきらめ、32bit版Vistaでやってみたところ、あっさりインストールが始まった。バックアップから始めて24時間以上たってる。散々試して結局、Vista32bitからアプグレできるのはWindows7の32bitだけみたい。それも新規インストールのみ。後でわかったのは、アプグレ版Win7をインストールするために、まずBootcampにXPを入れるってのが定番の手順らしい。わざわざvistaを入れてしくじった。

とりあえず、Mac ProでBootCampのWindows7(32bit)は快適に動いてます。実はWindows7の外観は嫌いでなく、特に付属の建築写真壁紙は大好き。3ds Maxも問題なし。

どの時点で64bitにできるチャンスがあったんだろうか。うーん、Windowsわかりにくいめんどくさい〜。いや、BootCampがめんどくさいのか。しかしクヤシイので、そのうち新品のHDD買ってきてもう一回やってみる!

【吉井 宏/イラストレーター】

実は、継続しないつもりだった3ds Maxのサブスクリプション更新期限がせまってきて怖じ気づき、つい更新してしまったんです(サブスク停止すると最新版3ds Max以外は使えなくなるし、バージョンアップ代はめちゃくちゃ高い)。3ds Maxをこれからも使うとなれば、それなりの環境を整えたいってところから、シネマ27インチをBootCampでどうしても使いたいって気になってしまったのがトホホの主な原因だったのでした。

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MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

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2010/11/24

■グラフィック薄氷大魔王[240] トイ・ストーリー3とブルーレイほぼ初鑑賞

■グラフィック薄氷大魔王[240]
トイ・ストーリー3とブルーレイほぼ初鑑賞

吉井 宏
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iTunesストア映画で買おうと思ってたトイ・ストーリー3。結局、特典映像見たさにDVDを買うことにした。ピクサー作品の特典映像・メイキングは非常にためになるのでいつも楽しみにしてるんです。おなじみの新作ショートアニメもついてるし。

DVDショップ店頭で、トイ・ストーリー3のポスターを見て、あれれ? なんだこりゃ? 2枚組のセットが2種類ある。内容の説明を読むと、それぞれ本編と特典映像が入ったDVDとBlu-rayが同梱。しかも、同じ値段で同じ2枚セットで、パッケージの形だけがちがう(DVDの箱とブルーレイの箱)2種類のセットがある。なんでわざわざ? ブルーレイ主体で集めてる人とDVD主体で集めてる人用なのかな? イマイチよくわからない。内容の構成に何か違いがあるんだろうか? 店員に「この二つはどうちがうのか」問い詰めちゃった。

パッケージの形だけがちがう2種類のセットって、わかりにくくて買うの躊躇する人もいるんじゃないかと。レンタルに変更しようかなとか。実際、どちらを買うべきか迷った僕は一瞬「iTunes映画にしておこうかな」と思いかけたくらい。とりあえず、買ったのは小ぶりなブルーレイケース版でしたが、ケースはたぶん後で捨てちゃうから関係ない。

内容はとてもよかったです。パート2の出来がいい映画は少ないと言われる中、パート2も3も大傑作。だんだんパワーアップしてる。最近、自前のアニメを作ろうと映画制作やシナリオ関係の本など読んでたりするのですが、ピクサー作品って、教科書的なドラマ作法で言えば満点なくらい隅々までよく考えられ、構成されてますね。その上、教科書通りっていうある種のマイナス点を意識しながら見てさえ、ゲラゲラ笑わせ手に汗握り涙ドバドバ搾り取る強力な感情操作マシン。まいった、おそれいりました。

ただ、肝心の特典メイキング映像が少ないです。なので、特典映像にものすごく期待して光学ディスクパッケージを買おうか迷ってる人は、iTunes映画配信で大丈夫かも。

ところで、うちにはブルーレイの再生環境がなかった。半年前まではHPの17インチノートがあって、ブルーレイも再生可能だったんだけど、映画はサンプルでもらった「眠れる森の美女」一本しか持ってなく、再生できるかテストをしただけで中身は見てませんでした。(MacのOSX環境ではブルーレイディスクの再生はできません、念のため。光学ディスクを葬ろうとしてるジョブズが対応をかたくなに拒んでるらしい。僕的には、iTunesストアのHD映画のラインナップが充実していくならば、それでぜんぜんオーケー。)

せっかくなのでブルーレイ再生ソフトを購入。データ保存用のブルーレイの外付けドライブは持ってるんです。先日国内発売されたばかりの「ArcSoft BD Theatre」というソフト。DVDの映像を大きな画面でもクッキリ見せる機能も搭載。画面内でマウスが効かず矢印キーとenterキーで操作しなきゃいけないとか、使い勝手はイマイチだけど、他社の再生ソフトとくらべると非常に安いということで購入。まあ、十分。

ブルーレイの画質のすごさは電器店で何度も見たことはあった。CG映画のパーティクルのキラキラの1ピクセルがきっちり見える高画質。でも、画質と映画の本質にはあんまり関係ないと思ってた。いや、ブルーレイでトイ・ストーリー3を見てからも、画質が良くてもちょっと近眼やメガネの度が合ってない人が見りゃDVDとたいして変わらないと思ってます。

しかし、左右にディスプレイを並べて同じシーンを再生してみると、画質の密度の差にびっくりする。トイ・ストーリー3でハッとしたのが、庭とか屋根の上のシーンで遠くの木々が小さい葉っぱまで細かく見え、そこに空気で満たされた空間をはっきり感じ取れた。大きい画面で解像度が高いと、没入感が違います。

ストーリー主体のドラマなら画質はそれほど関係ないかもしれないけど、CG映画とか特撮ファンタジー系とかだとDVDとブルーレイどちらで見るかで印象がぜんぜんちがうかもしれない。ブルーレイっていうかHDは映画館でかかってるほぼそのままだもん。ビデオデッキがない時代に夢見た「映画をまるごと所有する」ってこんな感じかも!と思いました。

○追記

あとでわかったこと。DVDとブルーレイのセットの上位に「スーパーセット」ってのがあって、そちらには上記2枚に加えてもう一枚ブルーレイが入っており、それに特典映像がどっさり入ってるらしい! う〜ん。買い直しだ。ちゃんと調べてから買いに行けばよかったー。

おまけに、そのまた上に「コレクターズボックス」ってのがあって、「スーパーセット」の内容物に加えて「THE ART OF トイ・ストーリー3」ってメイキングの豪華本と、あの「ルクソーJr.」の電気スタンド付き! LEDライトでちゃんと光るらしい。本はすでに持ってるのでこのセットを買うつもりはないけど、電気スタンドはちょっとほしかったなあ。

○追記2

ガーン!またやってしまった。わざわざブルーレイ再生ソフトArcSoft BD Theatreを買ったのに、外付けドライブにはブルーレイも再生できるWinDVDが付属していたことが判明。今回の買い物、全部失敗!

【吉井 宏/イラストレーター】

「テレビ録画CM飛ばし機能に規制を」と民放連の人が言ってます。それに対して文句を言う気持ちはわかる。でも、CMや前後番組の切れ端が含まれてない録画なんて、20年後に見るとぜんぜんつまんないぞ。番組本体なんかどうでもよくなるんだから。

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< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

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2010/11/17

■グラフィック薄氷大魔王[239] 祝! iTunesストア「映画配信スタート」

■グラフィック薄氷大魔王[239]
祝! iTunesストア「映画配信スタート」

吉井 宏
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アマゾンで音楽ダウンロード販売が突然始まった翌日の11月11日、ポッキーの日の朝。おおっ! iTunesストアの映画配信・販売のニュース。もう始まってるじゃないか!!

やったー! アメリカのiTunesストア映画ダウンロード販売を横目に見ながら、日本じゃとうてい無理なんだろうとあきらめてた。販売が1本1000〜2500円、レンタルが200〜500円はなかなか、悪くない。あとは、品揃えと新作がどのくらいのタイミングで見れるかですね! 全体像がよくわからないけど、まだTSUTAYAの新作と準新作と名作100くらいの数かな。さすがにディズニー関連はたくさんある。

ずらっと並ぶ映画のラインナップを見ると、確かにTSUTAYAに行く回数が減りそうだ。「黒い十人の女」とか「大魔神」もある! どういうマニアックなセレクト? たいていの映画は購入しなくてもレンタルで十分。ワクワクします! レンタルのみ、販売のみ、両方、という区分けの基準がイマイチわからんけど。HDD大きいの用意しなきゃ。

スタート時点で1000本以上あるそうで、すでにもうお腹いっぱい。アメリカのiTunesストアを見ると、とんでもない数の映画がラインナップされてるので、日本でも増えていくのが楽しみ。まだ少ないとはいえ、それでも一年かかっても選りすぐりさえ見きれないくらい程度にはある。近年は多くても一年に数十本くらいしか映画見ない僕の基準ですけどね。

アマゾンMP3販売といい、iTunes映画配信といい、時代がギュンッ! って変わる瞬間って感動的。「トイ・ストーリー3をTSUTAYAで借りるかDVD買わなきゃ」って予定も変わった。時代が11日の朝を境に変わったのだ! 気分がわさわさして仕事が手につかない!!

おまけに来年始まるらしいMac App Storeと来れば、ほとんどディスク不要になる! こりゃあ、先日言ってたMacBook Pro全機種がAirみたいに光学ドライブなしになるのも早いかも。それを含んで、時代がギュンって変わるんだ! 配信が当たり前になる。録画予約とか各家庭で番組データの保存とか、バカバカしいことは終わりにしようぜぃ。

短編映画のラインナップもたくさんあって、200円。これ、個人でアニメや映像作ってる人にはすごいことだ! 音楽のようにiTunes登録代行業者ができるかも。

っていうか、こうやって勝手にエキサイトしてますが、今までもテレビ番組や映画の有料配信はGyao!やBIGLOBEストリームやDMMなどいろいろあったわけですが、Mac環境で満足に見れたことがない。しょうがないのでWindowsで見ようとしても、登録だチェックだなんだかんだで見る気をそがれ、動画までたどり着けることはまれ。やる気あるのか? なので、僕にとっては存在しないも同然だったのです。

ところで、DVDについてる特典映像やメイキングの映像はないんですね。別売りでいいから売ってほしい。でも、特典映像はDVDを買ってもらうためのオマケだから、配信オンリーになったら作られなくなるかもしれない。日本語吹き替え版と字幕版は別々。日本語字幕を出しながら日本語音声で見ることがある僕はどうすりゃ? まあ、そんなふうにDVDやBlu-rayの優位点はしっかり残るからすぐにはなくならないでしょ。選択肢が多いのはいいこと。

あと、予告編のボタンがあるけど、予告編じゃなく本編だぞ? イントロ2分じゃどんな映画なのかわからない。とか言いつつ、イントロを見はじめちゃうと映画の世界に引き込まれてしまい、そのまま購入ボタンを押したくなるのも事実だけど。途中の2分くらいのもある。もちろん、ちゃんと予告編なものもある。まだ予告編の入手が追いついてないだけかな。

iTunes映画販売の記念すべき購入一本目は「かいじゅうたちのいるところ」。ダウンロード、あと18分? 部屋を出てTSUTAYAで借りて帰ってくるのも急げば18分あればできる、と思ったら、ダウンロード終わるまで待たなくても見はじめられるようです。

ありゃ! 間違って日本語吹き替え版を購入しちゃったぞ!映画のトップに並んでるのをクリックして詳細に入ると、吹き替えと字幕が選べることに気づかないかも。吹き替え版と字幕版を別々の映画として扱ってるせいだ。同じ詳細表示の中でどちらかボタンを押す仕組みにしてくれないと。

とりあえず映像は一歩踏み出した。電子書籍は置いてけぼりの一方だぞ。

●追記 16日深夜のiTunesストアの発表

iTunes関連で16日夜に何か発表されるという予告「忘れられない一日になる」がAppleサイトのトップに。iTunesクラウド化? 定額制?などが予想された中、やはり本命の「ビートルズ楽曲配信スタート」でした。あれだけもったいぶった予告なのにホントにそれだけ? と思ったけど、どうやらそうらしい。

まあ、ビートルズ楽曲配信開始は「アップルレコードとの長年の確執が完全に解消」と「音楽販売で世界征服をとりあえず完了」の二つの意味を持つってことで、ジョブズにとっての「忘れられない一日」でした。

「ソニーミュージックの楽曲がないけど、ソニーは世界に含まれないのか?」という声もあって、「あっホントだ!」と思いましたけど、wikipediaで調べてみたら、売ってないのは日本だけ。ここでも置いてけぼりを食ってるようです。

【吉井 宏/イラストレーター】

KORGのiPadアプリ第二弾はMS-20だあ! リアルに再現されたMS-20にシーケンサーがついてる。MS-10は持ってたけどMS-20は高くて買えなかったのだ。さっそく入れてみた。いいいい音だ〜〜!シアワセだあ! アナログシーケンサーSQ-10だけでなくカオスパッドもついてる。まさにDS-10の高級版! ローランドも対抗してTB-303とか出せばいいのに。TB-303系定番ソフトのReBirthってのがiPhoneアプリにありますが、パソコン版をほぼそのままiPhoneに持ってきただけなので、もうちょっと楽しく使えるもの、大きな画面のiPad版があればな〜。とか書いてる間にiPad版ReBirthが出た! こちらもスゴイ!
KORG iMS-20 < http://bit.ly/d7gj7c >
ReBirth for iPad < http://bit.ly/a5qTo6 >

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●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加しています。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
paintmonsterブログ < http://bit.ly/95PBkS >

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< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

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2010/11/10

■グラフィック薄氷大魔王[238] iPhone/iPadアプリ 「REAL STEELPAN」

■グラフィック薄氷大魔王[238]
iPhone/iPadアプリ 「REAL STEELPAN」

吉井 宏
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僕のiPhone/iPod touchアプリ「REAL STEELPAN」が10月30日にApp Storeで発売されました。楽器のアプリです。

< http://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8# >

以下はApp Storeに書いた説明です。

『「REAL STEELPAN」はカリブ海の島国トリニダード・トバゴの楽器スティールパン(スティールドラム)をiPad / iPhone上に再現したアプリです。実物のスティールパン(Tenor Pan)をサンプリングした美しい音色をお楽しみ下さい。
指で軽く叩くと鳴ります。長押しすると両手のマレット(バチ)で連打するロール(トレモロ)奏法になります。左下のロールボタンを押しながら演奏すると、長押ししなくてもロールになります。
演奏画面は二つあります。一つは実際のスティールパンと同じ音の配列。もう一つは鍵盤楽器の白鍵・黒鍵のような配列です。スティールパンの独特な音の配列に不慣れな方はこちらを利用するといいでしょう。
Enjoy panning! 』

スティールパン(Steelpan)という楽器名はなじみがないかと思います。日本では「スティールドラム」のほうが通りがいいですが、世界的にはだいたい「スティールパン」です。単に「パン」と呼ばれることもあります。パンってのは鍋のことです。詳しくはwikipediaで。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/スティールパン >

スティールパンは持ってました。1995年頃から振興会みたいのに出入りしたり、関連で浅草サンバカーニバルにも出たことあります(その時は購入前でパーカッションでの参加)。でも、まったく演奏できませんでした。音が大きいので集合住宅で練習は無理。音の配置を覚えるため、音をサンプリングしてFlashで演奏できるようなものを作ってみたいとは考えてましたが。

2年前、App Storeができて面白い楽器アプリが続々出てきました。その2008年の秋、「ヤンス!ガンス!」のアニメーション制作担当の(有)シンクのプログラマーがiPhoneアプリを作れると聞き、じゃあスティールパンのアプリなら比較的簡単に作れそう!と、お願いしたわけです。

すぐにアプリに必要な素材を作り始めました。グラフィックは写真を加工したものです。砧公園にスティールパンを持って行って撮影しました。11月だったのでイチョウがきれいに黄色になってて、クロームメッキに映り込んで困りました。夏の楽器なのに色がなんとなく秋っぽくなっちゃう。ずいぶん加工してなんとかしました。アイコンやスプラッシュ画面なども用意。

そして音素材。録音したスティールパンは元々は代表的なスティールバンドExodusの楽器だそう。「By H.Guppy」と銘入り。有名なチューナー(スティールパン制作者)だそうです。知り合いで研究者の冨田晃氏を通して手に入れたスティールパンでした。でした、というのは、録音直後に売っちゃったから。さすがに惜しいとは思いましたが、本格的にモノ減らしを始めた頃で、「オレはモノには執着しないのだ!」という証明をしてみたかったんです・・・。

録音スタジオに楽器を持ち込み、一音ずつ叩いて録音してもらいました。Apple Soundtrackで音の編集。スティールパンの音は叩く強さの微妙な違いや叩く場所によってばらつきが出ます。また、高音部は音階がほとんどなくてカンッって音なので、1オクターブ下の音を音程1オクターブ上げて重ねたりして音階が聞こえるように加工しました。あと、音階で鳴らしてみて音量や音質が凸凹しないように揃えました。

ロール(トレモロ)は、2秒でループさせて切れ目をわからなく編集するのが大変でした。波形表示してループに繋いでおかしくない箇所を探し、どうしても繋がらないものはあちこち移植してループを作成しました。

同時に何音も出るので和音も演奏できるのですが、同時に鳴らすと音量が飽和して音割れします。なので、2音を同時に鳴らして音が割れないレベルに調整しました。

で、そうやって仕上がった素材をプログラマーに渡し、何度かのやりとりの後、翌年2009年の春には一部を除いてほぼ完成状態。iPod touchに入れてテストなどしてたのですが、僕が忙しかったりプログラマーが忙しかったり、なんだかんだで今年の春まで止まってました。「夏の間にはリリースするぞ!」と再スタートしてもらい、ようやく10月30日にリリースできたわけです。

長いことかかりました。実は、「REAL STEELPAN」ってアプリ名、2年前に始めたときは「iSteelpan」でした。モタモタしてるうちにその名前が使われちゃったのでiPanに変更。そしたらそれも使われてしまい、最終的に「REAL STEELPAN」になったんです。名前が変わるたびにロゴや画面も作り直してたんですよ。また、当初はiPhoneとiPod touchだけだったのが、広い画面のiPadやiPhone4が追加され、それぞれに合わせたサイズの画面も用意。

もうちょっと早く出したかったのは山々ですが、とりあえずリリースできてひと安心。改良したいところもありますので、追々アップデート版を出したいと思ってます。使ってみた感想などいたけたらうれしいです。

●東急ハンズでフィギュア展示してます

夏から秋にかけて作ってたフィギュアを展示・販売してます。「東急ハンズのオリジナル年賀状を14人のアーチストが制作」という企画に参加してます。オリジナル年賀状コーナー付近で参加アーチストの展示があります。渋谷店は1Aフロア、新宿店8階、池袋店6階。 他店舗でもオリジナル年賀状販売はしてますが、作品展示は3店舗のみです。展示は11月30日まで。もちろん年賀状もやってます。
< http://tv.tokyu-hands.co.jp/company/2010nenga.html >

【吉井 宏/イラストレーター】

ネットの世界では「(笑)」に取って代わりつつある「w」。出始めの頃は大嫌いだったんですよ、冷笑というか小馬鹿にされてる感じがして。でも、最近は「(笑)」よりいい感じかもと思うようになってきた。大げさでわざとらしい笑いじゃないところがいい。会話っぽい。特にTwitterでは「(笑)」は雰囲気に合わないことが多い。打つのラクだし、笑いの度合いがwを打つ回数でカンタンに調整可能ってところも便利。

●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加しています。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >

●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

●同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

●「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

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2010/11/04

「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」DVD発売中!

キャラクターデザインを担当しているCGアニメ、「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」。DVDが発売されました。




人類が何らかの理由で宇宙へ脱出した後のニューヨーク。たぶんかなり未来。草食恐竜(♀)が闊歩する中、最後の肉食恐竜(♂)であるヤンスとガンス(いつも腹ぺこ)が草食恐竜(♀)をゲットすべく、ドタバタを繰り広げます。90秒の短編アニメ。「シーズン1」の12話分と「映画サービスデー」CM、動画コンテやキャラクターデザインなどのメイキング映像を収録しています。

・オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。MUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。

・「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中


2010/11/03

東急ハンズでフィギュアの展示・販売してます




東急ハンズのオリジナル年賀状を14人のアーチストが制作という企画に参加してます。東急ハンズ渋谷、新宿、池袋店のオリジナル年賀状コーナー付近で参加アーチストの展示がありまして、夏中ずっと作ってたフィギュアを展示・販売してます。渋谷店は1Aフロア、新宿店8階、池袋店6階。 他店舗でもオリジナル年賀状販売はしてますが、作品展示は3店舗のみです。展示は11月30日まで。

写真は新宿店の展示の様子(許可を得て撮影しました)。

2010/10/30

iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」発売



iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」が今日、発売になりました。スティールドラムのアプリです。よろしくお願いします。

iTunesプレビューページ

2010/10/27

■グラフィック薄氷大魔王[237] 新MacBook Airに翻弄される

■グラフィック薄氷大魔王[237]
新MacBook Airに翻弄される

吉井 宏
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先週は、新MacBook Airのせいで一日のツイート数記録更新の勢いだった。1メーカーの新製品発表に何でいちいち狂喜乱舞してるんだ?とも思うけど、実際こんなに物欲を刺激するメーカー、次の世界へ連れてってくれると実感するメーカーは他にないんだからしかたない。

特に、小さい方の11インチ。欲しくてたまらないけど、せっかくiPadとMacBook Proとの棲み分けや割り切りを一生懸命考えてるのに、困るなあ。なんでまた今頃ネットブック?  あんな中途半端なもん出さない!ってジョブズが言ってたMac版ネットブックそのものなんだよなあ。などと揶揄してみたところで無駄な抵抗。

発表の翌々日、例のフィギュアの納品に奥さんと行った帰りにアップルストア渋谷で実物を見てきた。実際触って見ると小さい方、やっぱスゲ〜いいわ。奇跡のノートパソコンって感じ。液晶を閉じて持ってみた。この薄さとサイズだと、「バッグにパソコンを入れる」って感じじゃないかも。封筒とか紙のノートを入れる感じ。このサイズで完全なOSXが使えるってのは感動的。

奥さんに「買っていいよ」と言われたのに意地張って 「いや〜、iPodの立ち位置がどーのこーの・・・」とか言って買わなかった僕は偉いのかバカなのか。一人で行ってたら、葛藤で気が変になったかも。しかし、MacノートでなくiPadを持ち出し用に決めてタブレット時代に備え前進しようとしてるのに、今までどおりMacBookを使うのは後退する気分。iPadで浮かれてた自分の敗北を認めることになるというか。サイズや量感的にも11インチAirとiPadはほぼ同等なのでヤバイ。

初代のMacBook Airは持ってました。ただSSDモデルはやけに高かったので80GBのHDDモデル。読み込み待ちがたびたびあって快適とは言えなかったし、容量が足りなくてDropboxと同期できなかったのも痛かった。今回は全モデルSSDなのに安いんじゃない? ジョブズが「Flash? フラッシュメモリなら大好きだよ」って言ってたのはこれか! それも、11インチは白MacBookと同じ値段。高級品ぽいのにいちばん安いMacノート。

新MacBook Airは起動に15秒!スリープすらいらないくらい。こないだまでHP製ノートPCのSSD入りを使ってましたけど、Windows7が劇速で起動してました。起動は確かに速くなりそう。(Windows7の起動は早いそうです。なので今のネットブックは相当使い勝手が良くなってるという話も)

で、最初は11インチにしか興味がなかったんだけど、その後気がついた、13インチのMacBook AirのディスプレイってMacBook Pro15インチと同じ画面ピクセル数。CPUは15インチMacBook Proよりちょっと遅いけど、全体的にはSSDのおかげで速いだろうし7時間使えるし、15インチMacBook Proとほぼ同等に使える13インチAirって11インチAirよりも僕的には圧倒的に魅力的!

13インチのMacBookやMacBook ProやAirの他、いくつかの10インチ以下の小型ノートPCも使ってきましたが、小型軽量という恩恵を受けるのは「持ち運んでる最中」のみで、使っているときにはパソコン(主に画面ですが)は大きければ大きいほど良い、ということ。喫茶店や新幹線で小さいノートパソコンでチマチマやってる人を見ると、「漢(おとこ)なら17インチノートを使え!」とか思っちゃうし。

あと、メインマシンをMac Proとすると、サブマシンとして使うノートもメインと同じ広さの画面がほしいのです。なので、CinemaHDディスプレイと同じピクセル表示ができるMacBook Pro 17インチを選んだわけで。もちろん持ち歩くには少々重すぎる。

だから、本当は17インチのMacBook Airが欲しい!それなら持ち出し用と本気作業可なサブマシン用が両立できる。いや冗談じゃなく、Appleが光学ドライブを「レガシーなデバイス」と認定していて完全廃止を目論んでるのは確実。たぶん来年のMacBook Proのリニューアルは、光学ドライブがなくなり、ついでに「Air」という名称がなくなり、11、13,15,17インチのMacBook Proというラインナップになるかも、と期待。

少なくとも、現MacBook Pro17インチと同等のピクセル表示ができる15インチMacBook Airが出るまではガマンしたい! しかし、↓の記事を見ちゃうとグラグラ。うーん、罪なMacBook Air。
< http://netafull.net/macbookair/036102.html >

【吉井 宏/イラストレーター】

フィギュア作業でグチャグチャだった部屋を整理片付けしてスッキリして気がついた。売れ残り分がど〜んと戻ってきたら、また部屋がいっぱいになっちゃうのか〜。ところで、iPhoneのApp Storeと開店の順番が逆じゃね?って感じのMac App Storeの予告画面。Apple純正アプリに混じって「Color Studio」ってパレットのアイコンがある。検索してみても現在Color Studioという名前のMac用ソフトは存在しない模様。まさかこれ、AppleにいるMark ZimmerがColor Studioを復活させる?

●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加しています。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >

●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

●同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

●「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

2010/10/20

■グラフィック薄氷大魔王[236] CGアニメ「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」について

■グラフィック薄氷大魔王[236]
CGアニメ「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」について

吉井 宏
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10月22日(金)、「ヤンス!ガンス!」のDVDが東宝ビデオより発売されます。「シーズン1」の12話分と、動画コンテなどのオマケ映像を収録しています。「ヤンス!ガンス!」について、この連載では具体的に書いてなかったので、簡単に紹介しますね。

amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/cH9BqG >
公式サイト < http://meatordie.com/ >
Youtube < http://www.youtube.com/yansgans >

人類が何らかの理由で宇宙へ脱出した後のニューヨーク。たぶんかなり未来。草食恐竜(♀)が闊歩する中、最後の肉食恐竜(♂)であるヤンスとガンス(いつも腹ぺこ)が草食恐竜(♀)をゲットすべく、ドタバタを繰り広げます。90秒の短編アニメ。完成しているのはDVDに収録のシーズン1、12エピソードです。煩悩の数と同じ108エピソードまで作れればいいなと話してます。

作者は「ウゴウゴルーガ」やプレステ「せがれいじり」等でおなじみの秋元きつね氏と、「ウサビッチ」のプロデューサー村山太氏。二人は何度か組んで仕事してたのですが、本格的に攻めに出る作品を作ろうということで、従来の秋元一人での制作でなく、ちゃんと分業して多くのエピソードを安定して作れるようにするため、メンバーが集められました。

僕は主役の肉食恐竜ヤンス&ガンスと、毎回入れ替わり登場する草食恐竜のキャラクターデザインをはじめ、背景や大道具小道具など、画面に登場するほとんどの3D物体をデザインし、モデリングやテクスチャ描き、表情モーフ作成までやってます。

それらを動かすアニメーション制作には(有)シンクの菅村弘彦氏。音楽と音効はゲーム音楽の世界では有名な(株)スーパースィープの細江慎治氏と佐宗綾子氏。この6名のチームが制作しています。最近増えてきた少人数独立チームでのアニメ制作の典型ということで、CGWの取材を受けたりしました。

主にGoogleグループの掲示板でコミュニケーションします。最初の頃はビデオチャットなどもやってましたが、文字でやりとりするほうが確実だし面倒でないので掲示板に落ち着いてます。秋元氏がコンテを描き、メンバーの意見を取り入れつつ、動画コンテ(LIGHTWAVEでキャラクターを簡略化したダミーを動かしてタイミングやカット割りなどほとんど完成させたもの)を作り、それを元にそれぞれのメンバーが制作します。出来上がった映像や音に、After Effectsで効果やマンガ的表現のエレメンツを加えて最終的に編集するのは秋元氏。

TVKやMUSIC ON! TVなどでの放映もされてますし、アヌシー国際アニメーション映画祭2010ノミネートやオタワ国際アニメーションフェスティバル2010ノミネートなど、そこそこ評価されてるようですが、まだまだブレイクへの道は遠いです。プロデューサーの村山氏ががんばって、世界での展開を探ってるところです。まだスタートして2年、なんとかなるには数年はかかるでしょう。

ところで、「ヤンス!ガンス!」の僕の個人的な意義。以前から「楽しそうに仕事されてるなあ」と思ってた秋元きつね氏が誘ってくれたのはうれしかった。また、自分がデザインしたキャラクターが登場するアニメーション、それも、実際に動かすしんどい作業は専門家がやってくれる。フィギュアやグッズがたくさん出るかもしれないし、僕的に非常にお得な仕事です。

アニメを作る上でも非常に勉強になります。僕的には誰にもわかりやすくキッチリまとまった作品がいいのかと思ってましたが、必ずしもそうでないことが新鮮でした。わかりやすくスッと入ってくる作品は、スッと流して見られて終わって印象に残らない、という危険もあるようです。「ヤンス!ガンス!」には多くの「引っかかり」や「ツッコミどころ」が意図的に挿入されてます。

また、こういったドタバタアニメは僕自身作ってみたかったのです。子供の頃はあまり見せてもらえなかった超クダラナ系のアメリカのアニメ。ワーナー・ブラザーズやハンナ・バーベラ・プロダクションの作品群、「ロードランナー」「チキチキマシン」「原始家族」「クマゴロー」などなど(その点、僕の原点「トムとジェリー」はいくらか高尚すぎかも)。

小学生や幼稚園児が朝出かける前や帰ってきた夕方にテレビでダラダラ流れてる系のバカアニメ。自分ちではそういうダラダラ感がなかったのであこがれなのです。「未知との遭遇」で、リチャード・ドレイファスがリビングにデビルスタワーを作ってるとき、テレビでバカっぽいアニメを垂れ流してて子供が見てるんだけど、あの感じ。「パルプ・フィクション」でもブルース・ウイリスの子供時代のエピソードに変なアニメがテレビに映ってた。今だったらカートゥーン・ネットワークの感じかな。

あのシアワセそうなダラダラ垂れ流しクダラナ系バカアニメを全世界のお子様へ!ってのがひとつの夢だったのですが、もしかしたら「ヤンス!ガンス!」でそれが実現するかも!って期待してます。

【吉井 宏/イラストレーター】

先週書いてたフィギュア制作は月曜までにほぼ終了。パッケージの用意や梱包・納品作業は残ってますけど、峠は越した模様。しんどいとか大変とか二度とやらない!ばかり言ってますけど、しばらくするとまた作りたくなるんだろうな。で、その「しばらく」の間隔がだんだん狭くなってきてる。以前は半年とか1年たたないとやる気にならなかったけど、今年はカスタムや一点物を含めてすでに11種類作って計50数個も塗装してる。

懲り懲りなのに、なんでまた作りたくなるのか? 作業が終わってからもっとラクに速く作業できそうなスバラシイ方法を思いついちゃうのです。だから、次はその方法でやればもっと手際よくできるにちがいない!と思っちゃうんだよなあ。実際、大した効率アップにはならないんだけど。

●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加します。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >
カスタム・ローラの写真がもう発表されてます。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post_4821.html >

●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

●同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

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2010/10/13

■グラフィック薄氷大魔王[235] フィギュア作業してるときの心理

■グラフィック薄氷大魔王[235]
フィギュア作業してるときの心理

吉井 宏
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新作の中型フィギュア2点。7月から延々作業を続けてます。特に9月後半からは、たまたま仕事が忙しくないこともあって、ほとんどフィギュアにかかりきり。プラス、旧作フィギュア1点を増産として新たに塗装してます。制作の様子は逐一Twitterに実況中継してますのでTwilogでどうぞ↓
< http://twilog.org/tweets.cgi?id=hiroshiyoshii&word=T%26N。 >
< http://twilog.org/tweets.cgi?id=hiroshiyoshii&word=Pu-Chan。 >

そりゃあもう大変な作業ですし、長期間にわたって部屋の半分が工場のグチャグチャ状態。正直言って、さすがにもうウンザリしてますけど、いちおうイベント用の仕事絡みなので、途中で放り出すわけにもいかない。「早く完成させて仕事場をすっきりキレイに片付けたい!」が非常に大きなモチベーションになってる始末。一分一秒でも無駄にせず作業すれば、それだけ早く終われるぞ!って必死になるという。

今回は3種類 x 12個を複製・塗装。なるべく効率を上げるべく、同類の作業をまとめて流れ作業的になるように心がけてるのですが、それでも、デジタル作業にくらべると、ホントにバカみたいに時間がかかる。計算してみると、塗装だけでも一個あたり7〜8時間もかかってる。データ作成、出力、原型作成、複製、の時間も合計すると、何時間かかってるかなんて、こわくて計算できない〜。

昨年6月に引越したとき、立体制作の道具や塗料などを含めてほとんど処分したのです。あの判断は確かに正解だったな。こんな時間食いの遊びはやめてしまおう、もしフィギュアを作りたかったらプロに依頼しよう、って思ったのです。今回だって、時間を他のことに使ってたら、どんだけいろんなことができたか、っていう。とは言っても、また道具を処分したところで、また作りたくなるにちがいないってことで、たぶん処分しませんけど。

あと、フィギュア作業やってるとデジタル作業はラクだなあと思うし、デジタルやってるとアナログはストレートでラクだなあと思う。CG作業やってると、フォーマットの互換性とかマップを直すとか細かいハードルがいっぱいあって超面倒。現物そのまんまな世界のフィギュア作業が逆にラクに感じたりする。

でも、アナログの極みのフィギュア作業って、基本デジタルの僕には「補完」になってると思う。手で作る実感が少ないデジタル作業をフィギュア作業で補完してる。両方ないとバランスがくずれるのかもしれない。とはいえ、気分的に同じ部屋での共存はむずかしいなあ。フィギュアや立体制作を続けるのなら、やはり別に作業場がほしい。

ところで、ここ一週間くらい、朝8時から夜12時までの16時間は食事等以外はフィギュア制作に完全集中モード。普通のパソコン仕事のときにはBGMさえジャマなので無音でやってますが、フィギュア作業のほとんどはBGM聴いてても大丈夫。たまってたポッドキャストをまとめ聴きしてます。こういう機会でもないことには、ちゃんとポッドキャストを聴けないので都合がいい。

っていうか、音が鳴ってない状態で黙々と長時間作業してると、いろんなことが頭をよぎる。ほとんどはくだらないことだし、深く考えられないので何かの企画を考えようってのはムリ。困るのは、普段はまったく忘れてるイヤな思い出、恥ずかしい思い出の数々が次から次へ頭に浮かんできてしまうこと。ぜったい書けないおぞましい思い出に「ヒー」とか「ギャッ」とか声を上げてしまうほど。なので、何か音を聞いてないと気が滅入る。

たぶん来週の原稿を書く頃には主な作業は終わってるはず。ガンバル!

【吉井 宏/イラストレーター】

以前、YMOをマンボとかチャチャチャのラテンスタイルで演奏するセニョール・ココナッツ(アトム・ハート)の「プレイズYMO」を聴いて大喜びしてました。元々ラテンの曲をYMOがカバーした、と言っても信じられるくらいの違和感のなさ! で、知らなかったけど、その後クラフトワーク版もやってたってことで、「El Baile Aleman(翻訳してみたら「ドイツのダンス」だって)」さっそく購入。これがまたスバラシイ! Showroom Dummiesは特に違和感なさすぎ。The Man MachineやNeon Lightsもイイ。Autobahnがこんなかわいくなるなんて!冒頭のワーゲンビートルの音が本家よりもポンコツなのがおかしい! 中盤の通り過ぎるクルマの音の描写を楽器で忠実に表現してるのが気合い入っててスゴイ! 全編、ニヤニヤニコニコして聴いてました(Trans Europe Expressだけはイマイチかも)。なんで突然 セニョール・ココナッツかというと、Twitterで知った「アニメンティーヌ」。バカボンやサザエさんの歌をフランス語でボサノヴァ調で歌ってる。先入観なしで初めて聴いたら「一休さん」だとは誰も思わん。この違和感のなさはアレだ!って思い出したんです。

●イベント「3DCG CAMP」の無料セミナーに出ます
「ヤンス!ガンス!」メイキングワークフローセミナー
10月16日(土) 15:20〜16:05
(以前アップルストア銀座でやったものとほぼ同内容です)
< http://www.3dcgawards.com/camp/free_seminar/meatordie/index.html >

●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加します。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >
カスタム・ローラの写真がもう発表されてます。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post_4821.html >

●「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」DVD発売決定、アマゾンで予約可!
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MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

●同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
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2010/10/12

リトル・ローラ / カスタム・アートショーに参加します



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札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加します。国内外のアーチスト35名の競演! 
「リトル・ローラ / カスタム・アートショー」
2010年10月23日(土)~11月21日(日)
札幌ロフトのグラフィックコーナー

詳しくはPaintMonsterBlog

2010/10/06

■グラフィック薄氷大魔王[234] やっぱToDoリストは必要だな

■グラフィック薄氷大魔王[234]
やっぱToDoリストは必要だな

吉井 宏
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3週間前、「いろんな制作衝動を全解放!今やらなければいつやるんだ?」と書きました。「こんなことやってる時間じゃない」とかのブレーキをはずして制限なしで突っ走ったらどうなるか?

予想どおりっていうか当然そうなるだろうと思ってましたけど、さっそく弊害が出てきました。一つのことに没入してしまうと、他のことをやる時間がぜんぜんなくなっちゃうのでした。もちろん仕事など外部的に時間の制約のあるものは最優先でやりますけど、「いろいろやるぞ。次はこれ、次はあれ」って軽やかに制作することがまったくできなくなってしまう。

やっぱりある程度の計画性というのは必要だなあ。何をやるかのToDoリストや仕事細分化リストはどうしても必要らしい。ToDoを俯瞰で見れないと今何をやるのが最良かの判断がぜんぜんつかない。やはりOmniFocusに戻るしかないかと起動してみたところ、あの追い立てられるイヤな気分が蘇ってきてダメ。

ToDoソフトやウェブサービスはいくつもありますが、OmniFocusと双璧で語られることが多い「Things」が良さそう。OmniFocus同様にiPhone用アプリも用意されていて同期できるとのこと。15日使える評価版をMacBook Proにインストールしてみました。

Things < http://www.netjapan.co.jp/r/product_mac/thg/ >

ちょっと前に終了した仕事や進行中の案件を10項目くらいプロジェクトとして作成し、使い勝手を確認。機能や使い方はOmniFocusとそれほど違いはないんだけど、きっちりして清潔感のあるインターフェイスデザインのせいか、あの圧迫感は感じない。タグで項目を整理できるのも便利だし、終了項目を「ログブックへ」というのもいい感じ。

Thingsを5日間使ってみて、なるほどこれはイケるかも!ってことで、メインマシンのMac Proにもインストールし、データの同期を試してみた。ThingsのライブラリをDropboxに入れておけばどのマシンからも同じデータが使えるはず。

ところが、iCalやEvernoteやOmniFocusのように、複数のMacで起動しておいて、どちらかで書き込むとすぐにもう一方のMacにも変更が反映される、ってのができない。Thingsのライブラリは終了時にしかライブラリが変更されないらしく、起動のタイミングによっては新しい書き込みが消えてしまったりする。

おかしいな、とThingsのサイトをよく見たところ、なんと!同期機能が実装されてないじゃないですか! うむ〜。どちらか一方のMac一台だけで使うと決めてしまうか、使うときだけ起動する習慣にすればいいのかもしれないけど、DropboxやMobileMe、Evernote的なリアルタイム同期の便利さに慣れちゃった今となっては、かなり不便に感じてしまう。

Thingsは相当気に入ってたのだけど、あきらめよう。では、EvernoteをToDoリスト的に使えないものか? ツリー形式の書式に対応してればなあ。お?タグを利用する手はあるな。一枚のノートの中でリストを作ろうとしないで、タグをつけたノートをリストの一項目として扱う。その中に仕事細分化リストや電話メモや資料などを全部放り込んでしまえば、今まで散らばりがちだったメモが仕事ごとに一箇所に集まる。

また、更新日でソートしておけば頻繁にいじってる項目は上に来るし、終了していじらなくなったら降りる。完全に終了した項目は「終了したToDo」ってタグにつけかえればリストから消えることになるし。Evernoteの中でできちゃうなら、ちょっと便利かも。しばらく試してみよう。

追記1。「Egretlist」というEvernoteを利用したiPhone用ToDoアプリを教えてもらいました。まだ試してないですけど、Macメインで使うにはたぶん不便っぽいかな。

追記2。厳格なGTD的生産性追求にはもうそれほど興味ないです。あれの短所は、放っておけばやらなくて済んでしまうささいな事柄が、さも重要事項に見えちゃうこと。やらなくてもいいことまでほじくり出した自分自身に忙しく追い立てられるのは、自爆としか言いようがない。

【吉井 宏/イラストレーター】

フィギュアの塗り分けに「マスキングゾル改」という製品を初めて使ってみた。水溶性のゴム状の液体を筆で塗った部分がマスキングされるのです。なかなか優れものなのですが、きれいにペリペリ剥がせるわけじゃなく、セロテープなどを使ってもどうしても残ってしまうところがある。思いついて、20年近く前、ペーパーセメントを剥がすのに使ってたロール状のゴムで擦ってみたところ、すごい簡単に剥がせる! 「ラバークリーナー」って製品でした。こんな便利なもの、もう手に入らないのかと思ったら、普通にamazonとかでも売ってる現役の製品なんですね。

●札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加します。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >

●「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」DVD発売決定、アマゾンで予約可!
< http://amzn.to/cH9BqG >

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●同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

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