2017/12/10

最近観た映画メモ「悪魔のいけにえ」他

悪魔のいけにえ(1975年)
サイコ(1960年)
コレクター(1965年)
エクソシスト(1973年)

怖い映画の続き。

●悪魔のいけにえ(1975年)
ホラーはもういいや、とか書いたけど続きw トビー・フーパー監督の「ポルターガイスト」はすごい好きだけど、たぶんスピルバーグ風味強めだろうし、他の作品を観たことがなかった。何か全世界的に不吉なことが起きつつある的大仰なイントロやいかにも70年代前半な描写などいい感じ。と思ったら、えらく単刀直入であっさりした惨殺シーン(タメがなさ過ぎて意表を突かれて逆に怖い)と異様に長くてクドい絶叫と逃走w クライマックスのやり過ぎ感が思わず爆笑に繋がるのは「ポルターガイスト」の同じでけっこう好きw 意外にもオカルト要素なし。(関係ないけど、検索してたら「インクレディブル」の父親ボブ役→ポルターガイストの父親役のクレイグ・T・ネルソンなんだ!)

●サイコ(1960年)
大昔に観たけど、ベイツモーテルに入る前の雨の中を運転のところから観たらしく、そこまで26分。ネタバレ状態だからそれほど怖くないしビックリもしないけど。なんちゅう端正な描写! ムダがないというか画面の
全要素がキッチリ機能してる感(パルプ・フィクションの元ネタもありw)。手塚治虫の大人向け短編を読んでるみたいな印象。ラストの「なぜこういうことになったか?」の刑事による長々とした説明は苦手。昨年観た黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」も同様だった。同じ1960年の映画ってことはそういう種明かし方法が流行ってたのかな? 映画なら台詞じゃなく映像でわかりたい。とはいえ、とにかく端正な描写にシビれた。ヒッチコックいくつか見直してみよう。

●コレクター(1965年)
「サイコ」と並ぶ頭がおかしい男の映画ってことは知ってたけど、サイコ観て久しぶりに存在を思い出した。Wikipedia見ると85年まで何度も日曜洋画劇場などでテレビ放映されてる巨匠作品なのね。Amazonビデオにあったので観てみた。蝶採集おたくで重度のコミュ障の一方的純愛とリア充逆恨み。あんなことになっちゃったのに、、、、懲りないヤツだw 主人公の男がまた美しいしキチッとスーツ着てるし、「こんな真っ直ぐな僕なのになんでわかってくれないの?」が怖いというより哀れ。映像も美しいなあ。結局、頭がおかしいヤツの話ばかり三本でした。

●エクソシスト(1973年)
テレビで何度か断片的に観たことあるけど、通して観たのは初めて。悪魔に取り憑かれた少女が怖い顔になってて叫んだり何か吐き出したり、ブリッジ姿勢で階段降りたり、首が後ろ向きに回ったりの派手な映像ばかりのゲテモノ映画な印象強かった。通して観るとすごいちゃんとした一流映画の香りがする。地に足が付いてるというか。すごいよかったです。特殊メイクはすごいのでおいといて、映像の特殊効果など無理に使わず、実写として確実に撮ってるしっかり感大きい。画面が非常にきれいだった。マックス・フォン・シドー、44歳だったそう!

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