2025/01/25

最近観た映画メモ「グーニーズ」他



「スケルトン・クルー」は昨年12月から見てて、最終回を見たのが「ツイン・ピークス」を見終わるより前だった。関連作品としての「グーニーズ」は確認のため観たけど、半分くらい「なぜか観てなかった映画を見るシリーズ」扱い。っていうか、ドラマでない単発の映画見たのが年末以来の久しぶり。またドラマ中心に戻る前に何本か新しい映画を見るつもり。

●スター・ウォーズ:スケルトン・クルー(2024年〜2025年) 全8話 アメリカ Disney+

一回が正味30分くらいなので見やすい。「これも打ち切りか?」という説もあったけど、きれいに終わってるので全8話で終了で間違いなさそう。

SWの世界設定や道具立てを使って、ド派手に「グーニーズ」的冒険物語をやってみました、という感じの子供向けドラマ。ジュード・ロウがいい役。

平和な惑星アト・アティンの4人の子供たちが、郊外に埋められていた無人の海賊船によって銀河のかなたに飛ばされてしまう。そこで出会ったフォースの使い手の男をはじめ、いろいろな人々や事件に翻弄される。故郷のアト・アティンにはある特別な秘密があることを知り……というような話。

最初、あまりに現代の地球の街すぎて、まったくSWの世界に見えないところに引っかかった。主人公の父親がメガネをかけてるのにも驚いた(SWの世界にはメガネは存在しなかった)。子供たちが使ってるタブレット機器や街の乗り物など、80〜90年代映画で描かれたような「レトロフューチャー」に見えてしまうw

物語が進むうちに納得。なるほど、未知の世界へ旅立って驚異的な体験をするには、今の普通の子供たちが暮らす世界=地球のように見える必要があったのね。

意外に面白かったです。子供向けとあって少々ゆるいし、深刻にならないように出来てるけど、いろんな冒険シチュエーションのカタログみたいになってて楽しい。最終回は従来のSWファンも拍手喝采!

●グーニーズ(1985年) 1:53 アメリカ Netflix

↑ で「グーニーズみたいな」とか書いておきながら、当時ちゃんと見たかどうか自信がなかった。前半は初見だった。たぶん後半だけテレビで見たんだろう。シンディ・ローパーの主題歌のMVの印象が強かったかもしれない。

監督:リチャード・ドナー、制作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ! 出演:ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、キー・ホイ・クァン他。メインキャストたちのその後の活躍! コリー・フェルドマンは1年後の「スタンド・バイ・ミー」とほぼ同じウザキャラ。音楽:デイヴ・グルーシン。

ゴルフ場開発のため、立ち退きを迫られている住宅地の一帯。お金さえあれば!と、子供たちのグループが屋根裏で見つけた宝の地図を頼りに岬の廃墟から地下へ潜り、海賊の財宝を探す冒険が始まる。その廃墟をアジトにしていたギャング一家が子供たちを追う……という話。

当時テレビで見て「ああ、そういう映画なんだ」っていう印象そのままだった。子供向けなので、本当の子供が見たらたぶん楽しい。よくできてるとは思うけど、ものすごく面白くはなかった。基本的に、「インディ・ジョーンズ」の仕掛けやからくりの楽しさを子供向け的に拡大した映画。

構図が立体的で躍動感がある。劇判のオーケストラの音が良すぎてちょっとクドい。あと、80年代大作映画によく感じてたあの「惜しい!」感や、「すっごい力が入ってるけど、なんか遊園地的な仕掛けが丸見えなのはちょっと」感。特に、海賊船のいる水を張った巨大セットとか。

キー・ホイ・クァンはジャッキー・チェンが「キャノンボール」(1981年)でやらされたような、東洋人=技術オタクってイメージがそのままのステレオタイプ。(今は人種的ステレオタイプはやりにくいだろうな、と思ったら、、、あ! 「スケルトンクルー」でKBっていう東洋人少女のキャラが同じく技術得意系だ!)

異形の巨人スロースの扱いについては最近ルッキズムの観点からいろいろ言われてるようだけど、子供たちの意外なヒーロー的な親しみやすさはある。あの、片方の目を下にずらす特殊メイクって「悪魔の毒々モンスター」(1984年)のほうが先なのね。ただ、なぜあの外見なのか知ってしまうと、おちゃらけコメディでは済まされない重さが。

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