2025/01/19

最近観た映画メモ「ツイン・ピークス」第8章〜第29章/セカンド・シーズン


●ツイン・ピークス 第8章〜第29章/セカンド・シーズン(1990年〜1991年) DVDとAmazonプライム

「刑事コロンボ」と合わせて数ヶ月か半年くらいかけて観るつもりだったのだが、デヴィッド・リンチ訃報のニュースのためペースが上がり、早くも見終わってしまった。

もちろん面白かったから一気に見てしまったんだけど、最大の謎の件が一段落した後は調子が変わる。超常現象やオカルトのいくつかのネタ以外は、小さな町のおなじみメンバーによるコメディと、突然現れた新メンバーによる新展開の模索のような感じになってきてて、何やってるんだろ?と思ったら、え? これでおしまい?

Wikipediaによれば、「ローラ・パーマーは誰に殺害されたのか早く知りたい!」 との視聴者からの要請に耐えきれず、犯人を明かしてしまった。その後、デヴィッド・リンチとマーク・フロストは制作から離れてしまう。以降、視聴率が低下。最終的には打ち切りになってしまったとのこと(最終回はリンチが監督。っていうか、リンチが監督したのは30回中6回のみ)。

最終回第29章はファーストシーズンの最終回と同じく、クーパー捜査員の身に起きる唐突な大事件で終わる。サードシーズンに繋がるはずだったんだろう「次回が待ちきれない!」という終わり方。他にもどうなったか明かされずに中途半端になってる件も多い。

1991年当時の視聴者としては「気になってしかたないじゃないか!何とかしてくれえ!」って感じだったんだろうけど、34年後の未来人である僕は、今すぐにでも続きを見れる幸せw 

前日譚の映画「ローラ・パーマー最期の7日間」(1992年)も「リミテッド・イベント・シリーズ」(2017年)もドキュメンタリーもある。数ヶ月くらい、ちょっと間を開けてから観よう。

見覚えある俳優が何人か出てくる。特にこのすぐ後「Xファイル」のモルダー捜査官を演じるデイヴィッド・ドゥカヴニーがすごい役柄でw 「タイタニック」(1997年)の恋敵役のビリー・ゼインも。

まだDVDの特典映像(ドキュメンタリーや未使用映像など)を全部は見てないけど、あのジョージアコーヒーのCMはデヴィッド・リンチ本人が監督してたと初めて知った! おなじみ「日本国内の放映に限る」条件でw

ホテルも主要な舞台だし、その地に巣食う悪霊って点で、「シャイニング」のようでもあった。また、怖さの中心になるはずだった長髪の男ボブ、明らかにシャイニングのジャック・ニコルソンを意識して演じてるようだけど、あんまり怖くなかったのは残念(俳優ではなく小道具さんだったそう。ミスでシーンに映り込んでしまったのを利用してストーリーに組み込むことになったらしい)。

いろんな美味しそうなものが登場。チェリーパイ食べてみたい。ドーナツを濃いブラックコーヒーで食べたい。

・「34年後の未来人である僕」……、オリジナルの放送「1990年4月8日〜1991年6月10日」って、僕にとってはまさに「会社を辞める直前〜上京〜少しずつ仕事を開始」と完全に重なる時期。まだバブルの雰囲気の中だった。34年後って想像もつかないほどの未来だったんだなあ。

・なんか似てるなあ、そっくりじゃない?と思ってた二人
ボビー(ダナ・アシュブルック)→ 桐谷健太
ドナ(ララ・フリン・ボイル)→ 深津絵里
あと、皮肉屋で非暴力主義の鑑識家のアルバート(ミゲル・フェラー)→ 布袋寅泰

・DVDボックス収録の特典映像やメイキングを見終わった。「インターナショナル版」にとりあえずつけられた結末は、本当に蛇足と思えたけど、「ローラ・パーマー最期の7日間」や「リミテッド・イベント・シリーズ」のベースになってるという話もあるので期待。メイキングは、序章とシーズン1の「すごいもの作ってるんだ!」という熱気にくらべ、シーズン2は視聴者とテレビ局の圧力のせいで情熱がなくなってしまう話に終始でちょっと残念。音楽のアンジェロ・バダラメンティの話は非常に良かった。

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