2008/05/20

Cintiq12インチにビニールを貼る

ここ数年は液晶タブレットをそれほど使ってなかったのだが、最近ラフ画をたくさん描く仕事があり、液晶タブレットCintiq17インチを引っ張り出してきて使っていた。描画面に貼って摩擦を調整するためのビニールは何種類もあったけど、端っこが折れたり皺が寄ったりして捨ててしまい、分厚いものしか残ってなくて、しかたなくそれを使っていた。

先日、東急ハンズに行ったときに思い出し、いちばん描きやすかったビニールシートを買ってきた。10cm単位で売ってる0.3mmまたは0.5mmのもので、透かして見るとかすかにプツプツがあるもの。紙みたいに自然な摩擦とは言わないけど、他のビニールよりも摩擦があって描きやすい。ただ、描画面のガラスが厚い17インチCintiqでは、そのプツプツのために色が少し滲んでしまう欠点があった。

17インチCintiqに貼り付けて描いてみると、やはり非常に描きやすい。色の滲みはしかたないが、モノクロの線画の作業ならそれほど気にならない。で、思いついた。昨秋、プレス発表準備のためにWACOMの新しい液晶タブレットCintiq12インチを借りていたことがあった。描画面のアクリルが薄いんだから、あのプツプツビニールを貼っても色の滲みは少ないにちがいない!

さっそくWACOMさんに無理を言ってCintiq12インチを貸してもらった(知り合いの何人もが僕の記事を見てCintiq12インチを買ってるのに、なぜか僕だけ持ってないのであった)。

ビニールを貼り付けてみた。おお〜!やはり描きやすい。ガラスが薄くて視差が少ないこともあって、実に自然に描ける。色の滲みも気にならない。12インチなので描くところはちょっと狭いのだが、どうしても使いたいときにちょっと使う以上に活用したくなる。さっそく、継続中のラフ何百個の作業をCintiq12インチ上でやってみたが、スピードアップを実感。


↑テンキーのないアルミBluetoothキーボードなら左側に置いて使い勝手がバッチリ。


●液晶タブレットにビニールを貼る方法

・用意するもの
「ビニール」「吸水性の良いタオル」「スポイト」

1 準備
ビニールを液晶の画面サイズより少し大きめに切る。Cintiq12インチでは描画面のフチに溝があるが、機械内部に水が入ってしまう危険を避けるには、描画面全体よりかなり小さく切るほうがいい。古いCintiqでは周囲のフレームより5mm程度小さく切るほうが安全。スポイトに水を入れておく。ほんの少し台所洗剤などの界面活性剤を混ぜておくと良い。

2 ビニールの位置を決める
ビニールの裏側に指で数滴だけ水をつけ、ペタリと画面に貼り付ける。ビニールの下で水は拡がるけど、まだ空気のほうが多い状態。とりあえずビニールの位置を決めるだけ。

3 水貼りする
位置が決まったら、上側から3分の2程度をめくってスポイトで水を少しずつ注入。下側や左右に水が抜けてしまわないように注意。余計なところに水がはみ出しそうになったら、すばやくタオルで抑えて吸い取る。

4 空気を追い出す
ある程度水を注入してタオルで押さえると、空気が追い出されて水だけの状態になる。小さな気泡もタオルで押さえて追い出す。フチに近い部分はていねいにこすり、気泡をビニールの端から水と一緒に追い出す。

5 仕上げ
気泡をだいたい追い出しても、まだ水の膜の上にビニールが浮いた状態。この水の膜をできるだけ薄くするため、余分な水をしつこくこすってタオルで吸い取る。

すぐに使ってもかまわないけど、ビニールが薄い場合、ペンがビニールに引っかかって刺さってしまうこともあるので注意。一日くらいで水分がビニールを透過して蒸発し、完全に密着状態になります。

(ヘタすると内部に水が入って故障したり、通電したままやると感電したりするおそれがあります。やるときは自己責任でお願いします。くれぐれも水のはみ出しに注意してください。)


↑ビニールを貼り付けた部分アップ。端っこの90度の角度を丸めておくと、袖などに引っかかってはがれてしまうのを防げる。
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