最近観た映画メモ「インクレディブル・ファミリー」他

海猿（2004年）
インクレディブル・ファミリー（2018年）
リメンバー・ミー（2017年）
ピクサー・ショート・フィルム Vol.3（2018年）
戦争のはらわた（1977年）
ゴーン・ガール（2014年）

●海猿（2004年）
原作は読んでないしドラマは見たことない、という前提で。普通に面白かった。海上保安庁の厳しい訓練や水中の描写とか含めて、ちゃんと緊迫感があった。恋愛要素もジャマになってないし、邦画にありがちなクドすぎる説明もないし。無難とも言えるだろうけど。

●インクレディブル・ファミリー（2018年）
前作のラストシーンから始まる。最高に楽しかった！面白かった！ 手パチパチ足バタバタさせながら観たw　ピクサーはやっぱスゴイ。ヘレンが外で活躍でボブは主婦の大変さを知るとか、赤ちゃんのジャックジャックの手に負えなさとか、身近な共感を呼ぶところなどさすが。ヘレン＝イラスティガールのカッコよさ！ 前作のダッシュ同様、本来のパワーを好きなだけ解放する爽快感！ ヴァイオレットも大活躍。エドナもイイ。ちょっと若返った？　ダッシュはウザいばかりでちょっと影が薄いかなw 大勢の新しいスーパーヒーローも登場するのだが、世界中から集まった異形な彼らがスーパーヒーローなのは
、全世界の変わり者wに希望を与えるかも。小ネタがストーリーにちゃんと結びついたり、全編練り上げられてて大満足。2作目は娯楽に徹して、3作目で深いテーマでドーン！ってピクサーの伝統みたいなので次作も期待。……ただし気になったのは、「あ、こいつ悪役かな？」が前年の「カーズ3 クロスロード」とほぼ同じニュアンスと展開なのはいかがなものかとw

●リメンバー・ミー（2017年）
派手と地味を繰り返すピクサー。この映画は家族と死と先祖がテーマだけあって、地味のほう。とはいえ、メキシコの死者の日と音楽をモチーフにしてるので画面はド派手。面白かったしジ〜ンと来た。ただし、素直に観てたら狙いどおりにミスリードされてしまった。そうだったのか！って驚くより、「くそ！ ハメられた！」感が大きくてムカ〜ッ！ 一旦再生を止めたくらいのw 前後2本の「役割のどんでん返し」に気をつけてたのにも関わらず引っかかってしまった自分にムカついたw まあ、多くのピクサー作品のみならず、映画ってそういうものなのだが。その後はうまいこと丸め込まれて感動したけどね。以前観たCGアニメ「ブック・オブ・ライフ」もやはり死者の日と音楽がモチーフだった。出てくるものの共通点が非常に多い。しかし、メキシコの伝統的なものとしていろんなものを並べて見せられるけど、これ日本の行事が題材だったらあまりの詰め込みと軽い扱いに怒っちゃうレベルかもね。メキシコ人がどう思うかわからないけど。あ、「KUBO」や「犬が島」がそれに近いかも。そのうち観よう。

●ピクサー・ショート・フィルム Vol.3（2018年）
「Bao」にはヤラレタ。ピクサーが「感情の動き」を柱にしてるのをあらためて強く感じた。「カールじいさんの空飛ぶ家」の冒頭のアレと同じくらい感情を揺さぶられる。そのへん、「ブルー・アンブレラ」や「ライリーの初デート？（「インサイド・ヘッド」の短編）」も同様。色だの形だの言ってても結局は感情を揺さぶるものにはかなわん。ところで「Bao」は最初YouTubeで観たんだけど、音楽がブチブチ切れ切れで繋がりがおかしく、カットを音楽ごと無造作に繋げる実験みたいなものかと思ったんだけど、この短編集観たらちゃんと繋がってた。なんでだろ？

●戦争のはらわた（1977年）
1977年のスクリーン誌増刊に載ってた「これから公開される映画」に「惑星大戦争（スター・ウォーズ）」「遠すぎた橋」「世界が燃えつきる日」などといっしょに載ってた、そういう時代の映画。サム・ペキンパーのバイオレンスやスローモーション描写は普通になってしまったし、戦争映画という舞台においては「のどか」に思えてしまう。当時観たらスゴイ！と思ったかもしれないのは残念。音が「ドカーン！ズガーン！バンバン、キューーーン！」って、異様に安っぽく感じてしまうのもw そのへん含めて、「プライベート・ライアン」以前以後でまったく変わったことを確認できる。そうなると、あとは内容がどうだったか？　皆から頼られる小隊長ジェームズ・コバーンと、新任の上官で鉄十字章をもらうことに取り憑かれた貴族出身のマクシミリアン・シェルの確執の話や、後半の敵中突破も普通に面白かった。マクシミリアン・シェルは同年の「遠すぎた橋」にもドイツ軍将校役で出てる。あと、「ちょうちょ」の歌がもう素直に聴けないw

●ゴーン・ガール（2014年）
後味は悪いけど、面白かった、怖かった〜。失踪した妻と犯人にされそうな夫。何を書いてもネタバレになるのでやめとくけど。普通に行方不明ものかと思って見はじめたら、思わぬ方向にどんどん行く。前半は不可解な出来事の不安が大きいけど、次第にどうなってるのかパキパキと明快なままどんどん怖い方向へw 怖い怖い〜。テレビのワイドショーを絡めるのもよかった。

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