2008/07/23
グラフィック薄氷大魔王[145] ロン・ミュエック展、ポニョの宣伝、他
デジクリは8月1日から夏休み。僕の連載はあと一回あるけど、8月末では賞味期限切れになりそうなネタの駆け込み特集。
●ロン・ミュエック展
日帰り以上の遠出が苦手で、なるべくなら出かけたくない。暑いし。でも、これだけは見ておきたい。と言ったら、金沢21世紀美術館が開館したときから行きたがっていたうちの奥さんに「夏休み前の今がチャンス」と速攻で飛行機と宿を予約されてしまったー。
金沢21世紀美術館「ロン・ミュエック展」
超巨大なかがんだ少年の作品(の写真)で知って以来、実物を見てみたかった。目の当たりにすると、おもわず笑いがこみ上げてきてしまう。巨大赤ちゃんや極小カップル、視界の縮尺が変になってグラグラめまい状態。皮膚の厚みや柔らかさ、透明感まで再現されたディテールも圧巻で、うわ、人間ってこんなだよ。って感じ。作り物という感じがぜんぜんしない。単に人間を拡大・縮小したもの。動いたら、泣くね。
これ以上わかりやすいアートもないだろう。ミュエックはもともとTVや広告向けの造形物のプロだったそうだ。表現技術そのものは大道具か特撮セットみたいなもんだろうけど、こういう形で提示されてしまうと、ぐうの音も出ないほど圧倒されてしまう。「座るヒゲ男のおしりの尾てい骨あたりに三角形状に生えた薄い毛」がツボにはまってしまい、ゲラゲラ笑い続けてました。
近いうちにFRPかなんかで等身大・特大サイズのフィギュアというか彫刻作品をやりたいと考えてるので、その面でも勉強になりました。あと、「レアンドロのプール」。快晴の昼過ぎに行ったので光の具合が最高でした。
続きは「グラフィック薄氷大魔王[145]ロン・ミュエック展、ポニョの宣伝、他」
■本文の補足。「カラオケで歌われてるだろうに」は歌唱印税には関係ないですね、たぶん。
おまけ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
ふと、Cintiq Companion Hyblidを板タブ代わりに使えるのではないかとやってみたら、当然、できるのであった。普段は板タブ、手描き作業の時は下を見て作業。以前の12インチCintiqではこの使い方が推奨されてたけど。 ただ、板タブとしてはintuosにく...
-
26日、WACOMのintuos4発表パーティに行ってきました。 WACOM intuos4 製品情報 WACOMのWebサイトのコメントのため、しばらく前から使ってました。使ってみた感想は、提供したコメントのとおりですが、かなり良いです。(WACOMのサイト、現在非常...
-
(2024年3月30日投稿) ソフビ「おへそカイジュウ ネーブルン/ Belly Button Kaiju: Naveloon」 ずっと品切れ状態が続いてましたが、再び発売されました。アルチザントイのオンラインストアで普通に買えるようになってます。 artisantoyオ...
10 件のコメント:
僕もポニョ観てませんが、同じように手書き作品ってことを強調する宣伝には非常に違和感を覚えました。
まず作品の中身で勝負するのが先決でしょ?って
吉井さんの意見は一つ一つが納得です。
びっくりするぐらい同じ意見。
ってことは、他にも同じように感じてる人は大勢いるのでは?
多分映画館には行かないし、DVDレンタルもしない。
日テレで地上波放送した時にはさすがに見るかも。
NHKで宮崎さんをドキュメントで追って、ポニョの生みの苦しみを見た時は、すごく期待したんだけど。。。
矢島さんへ〜
>>ってことは、他にも同じように感じてる人は大勢いるのでは?
きっとたくさんいますよ。いままでCGの恩恵を日本で一番受けてきたにちがいない制作会社が宣伝文句として言っていいことか?ってことです。一般にはわかりやすく効果的な宣伝文句だろうからお客もいっぱい来るでしょうけど、CGを悪者っていうか踏み台にして一段階値打ちを上げてみせるのはいかがなものかと。宮崎駿氏がすごいデジタル嫌いでもぜんぜんかまいませんけど、それをキャッチフレーズみたいに押し出すことに決めた宣伝戦略担当の責任。
おいらもおかしなことを強調するなぁと思って見てました・・・
宣伝も大切なのかもしれませんが、客さえ入れば何でも良いやみたいな物を毎回感じさせてくれます
ロン・ミュエック展行かれたんですね!
うらやましいっす
おいらもだいぶ前から行く予定だったのですが・・・・・・・・(汗)
早く行かなければ・・・・・・・・・・・
oritaさんへ〜
>>宣伝も大切なのかもしれませんが、客さえ入れば何でも良いやみたいな物を毎回感じさせてくれます
たしかに。まあ、それでお客来てるわけだし、十年単位で見ればどんなおかしな手を使っても作品の評価には関係ないし。でも僕らはずっと話題にしちゃうだろうな。ジブリがフルCGアニメ作るとき、どんな顔して宣伝するか楽しみだ。あっ、「CGでもここまでできるようになりました」って言う気だな。そうか二段構えの戦略か。
ミュエック展、たぶん日本中の原型師さん大集合ですよ。会場でもDVD流してますけど、制作過程はフィギュアそのまんま! スカルピーで作ったらしい小さい試作品もあるし、試作品のいくつかには等高線状のラインが。たぶん試作品を3Dスキャンしてサイズを変更して3D出力したりしてるにちがいない。
うぅ〜ん・・・・
足元(下半身)を飛沫でぼけるようにした方が、合成っぽい感じが消えたような気がしますけど・・・
でなければ、いっそのこと地面に足がついていなくて宙に浮いている方が・・・
うん、それのほうが吉井さんぽいかも。(^^;)
ポニョは楽しそうですね。
でも・・・PIXARのWLL・Eも気になりますね。
蛸林さんへ〜
写真を追加しました。タコもいましたよ。
吉井さん 水中なんですねぇ〜・・・
って前のもそうだったのかぁ・・・ってい今ごろ思ってます。
(実は・・・滝の前に立ってるのかと思ってました)
このところ猛暑が続いてますが、涼しげな吉井さんが気持ち良さそうです。
実は? 下半身は人魚状態ってことはないですよね?(^^;)
そういえば、先日、プールでの潜水艇のビデオがいっぱいあるところを見つけたのですが・・・
今捜したけど、どこだったか思いだせません。
でも、
http://jp.youtube.com/watch?v=ezF-Cg5KDss&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=IWbNdeG6x5A&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=gRl8aRIEReU&feature=related
は、なんとか見つけ出せました。
涼しそうです。
蛸林さんへ〜
すみませんけど、わかっててトボケてるのか、ほんとにご存じないのか判別つきません〜。とりあえず、参考↓
http://jp.youtube.com/watch?v=fCA3PCHF3mk
潜水艦、ゆったり〜って感じですね。この動画見て思いついたんだけど、普通にプールの中で飛行機(の形の潜水艦なんだけど)のラジコンを飛ばすと、動きにリアルっぽいスケール感が出ていいんじゃないかなと。ラジコン飛行機って、よっぽどデカイものでないと、ほんとの飛行機の飛ぶところを早回ししたみたいですもん。
いやぁ〜(^^;)
最初の写真では、壁に映像を映したものかと思っていました。
どこだったかの水族館みたいに上に水があったんですね・・・
どうりで、吉井さんの体に映る影がリアルな訳です。
でも、吉井さんの事だから、合成したのかと・・・(^^;)
これだけ、CGと実写がごちゃごちゃになっているのが普通になっている世の中だととわけ判らないですね。
(日刊デジタルクリエイターズの吉井さんの記事にも同感ですね。ジブリのスタジオ風景でPCで着色していたのをTVで見た記憶もありますし・・・)
P.S.
昔、お風呂で飛行機のプラモを飛ばしたら妙にリアルだったのを思いだしました。(^^)/
Hahah, wow my friend in japan just went there! demo, her picture is from the outside on top... and you can see many people in the water!
コメントを投稿