2014/11/19

■グラフィック薄氷大魔王[412]「技術を共有する人しない人」他、小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[412]
「技術を共有する人しない人」他、小ネタ集

吉井 宏───────────────────────────────────
●技術を共有する人しない人

「CGプロダクションの職場で技術を教え合わないのは全体の損失」というようなツイートを見て思ったこと。CGでも立体制作でも「自分はこうやってうまくいった、いかなかった」ってこといつも書いたり話したりしてると、もっといいやり方を教えてくれる人が必ず出てくるから、僕は「言うほうが得だ」派。

先日、年配のアーティストに絵画作品の話を聞いてて「これはどうやって?」って聞いたら「ぜったい教えられない」って言われた。上記のようなチーム内の話ではないので教える教えないは個人の自由だ。ただ、昔は「技法はぜったい秘密」って人が少なくなかったなあと思い出した。それがある種の常識だったかもしれないし、技法で特許を取ってる人までいた。

技法が秘密だと、そこから話が広がらないのがつまらない。技法を話してくれたら「僕はこういうの知ってるけど使える?」とか言えるし、話した結果、自分のやり方や情報が正しかったり間違ってることにも気付けたりするし。

あと、作者と作品のテーマや内容について突っ込んだ話をするのはかなりむずかしい。作者の内面や過去の記憶にまで遡るのは手軽にできるわけじゃないし、したくもなかったり。でも、技法の話だったらいくらでも盛り上がれる自信あるんだけどな。

ただ、技法を教えたり質問に答えるのは当然みたいに思われると、それはちょっと違う。作品を前に口頭で説明するならまだしも、Webでちゃんと伝わるように説明するのはマニュアル本の一項目を書くのと同じくらい大変。自主的にそういう活動してる人がWebにはいっぱいいるけど、ホント尊敬する。

●英単語=漢字一文字説

挫折したけど、昔、速読教室に行ってたとき、「日本語の文章には漢字とひらがなとカタカナがあって視認性が良く、ページ全体を一瞬見ただけでも何について書かれてるかだいたい分かる利点がある」と知った。速読じゃなく普通に読む時でも、漢字だけ一瞬ササッと拾えば大体の主旨はわかる。

その点、表音文字のアルファベットがズラズラと並んでる英語の速読って効率悪いよなあと思った。平仮名だけの何百ページの小説を読むこと想像すると、漢字仮名交じり文は便利だよなーと。そこで考えが止まったまま30年近く。久しぶりに思い出したわけだが……。

英語(や似たような表音文字)って、均一にズラズラとアルファベットが並んでるのでなく、分かち書きされてる。単語の一つ一つが漢字と同じ役割してるじゃーん!と気がついた。

一文字ずつ追わないよね。かたまりで認識するよね。読む場合、アルファベット26文字は、漢字で言えば「へんとつくり」みたいなものなんだなって。長すぎる単語は画数の多すぎる漢字と同じニュアンスなんだろうな。

でなきゃ、Tシャツに大きく単語をドーンと入れるようなものって成り立たないもんね。っていうか、英語のロゴってやはり漢字一文字と同等なのかも。

いやもちろん、英単語をかたまりとして認識してるのはわかってたけど、「英単語一つを認識するのは漢字一文字の認識と同等」と気がついたのは初めてだったので。

●iTunes映画の再生コントロール

夏以来、久しぶりに映画を見た。「メリダとおそろしの森」。Pixarなのに肩の力抜けてる感。サラッとこんなの作っちゃうおそろしさ。お話はめちゃくちゃコンパクトなのに全部隅々までちゃんと面白かった。大島優子の吹き替え、ぜんぜん悪くなかったよ。

しかし、iTunes映画の再生コントロールの不自由さはなんとかならんもんか? ちょっと戻したりちょっと進めたりできない。ネット配信の映画は再生コントロールがどれも不自由なので、結局、TSUTAYAでDVDを借りてVLCプレイヤーで見るのが一番快適だったりする。

iTunes、何かショートカットないものかとデタラメにいじってたら、「command+option+左右矢印」で5秒戻したり進ませられることが判明! やった! これで聞き取れなかったセリフとか細かく行ったり来たりが可能に。

「Option+Command+「←/→」ほんの少し数秒早送り・巻き戻し」

……このショートカット、普通に知られたものだったのか。「iTunes映画」に限定して探してたので見つからなかったのでしたw

http://bit.ly/14mfjtp

●ふなっしーの対談

NHKのふなっしーと阿川佐和子の対談めちゃくちゃおもしろかったなっしー! 以前からちょっと素が入って活動の背景をうかがわせる発言が楽しみだったけど、全開。キャラクターデザイナーとか名乗ってる僕的には割と冷静に観察してきたけど、やはり中の人の人柄がそのままキャラクターになってるところが強い。設定とか戦略とかこねくり回したキャラクターがかすむ。

【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/

席に戻ってきて座った瞬間、画面が暗くなってスクリーンセーバーが始まる現象。これに何か名前はあるのかな?

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
・ハイウェイ島の大冒険 http://kids.e-nexco.co.jp
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
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