2011/12/20

DVD映画をすごい勢いで見てます

以前は「僕は映画いっぱい見ててちょっと詳しい」と自負してたはずなのに、ここ20年くらい年にせいぜい十本程度。見てて当然みたいな映画をあまりに見てないもんだから恥ずかしい。

仕事が忙しくて、まとまった時間を映画のために用意するのが面倒になってたんです。映画館は試写会が当たったときや「スター・ウォーズ」とか「アバター」とかの特別な映画以外には行かなくなり、たぶん20年の平均で一年に1〜2本程度のありさま。

慣用句やことわざみたいに誰にでも通じる前提の映画からのたとえ話がわからなかったり、共通語としての映画知識が足りなくてあせってるだけ。町山智浩氏やライムスター宇多丸氏の映画解説ポッドキャストが楽しめないのがくやしかったりしたし。テレビはほとんど見ないのでせめて映画を。

というわけで、今年の後半はかなり集中して見てました。「LOST」や「ザ・パシフィック」とかのドラマは含まず70本くらい。それまでが少なすぎた僕としては相当多い。毎晩欠かさず1本見るって人もいますから、それにくらべたらぜんぜん。当然だけど本数は重要じゃないと思ってます。映画から創作方面を学ぶとすれば、たくさん見るより厳選した映画を何度も繰り返し見るほうがたぶん有効。でも今はとにかく本数をかせいでうすく広く!

ここ数年、「ヤンス!ガンス!」プロジェクトの参加を含めて自前コンテンツ制作にちょっと興味が出ていたところへ、別件でショートアニメシリーズの企画を出すみたいな話がありまして、企画やストーリーを考えるめずらしい機会になりました(企画の話は尻すぼみに消えましたが)。

で、たとえば「主人公の二人組が悪の組織に追いまわされるギャグアニメ」みたいな話を作ろうとして、「二人組の映画っていっぱいあるよな」と思って具体的に思い浮かべようとすると、そういえば「ブルース・ブラザース」って見てないな、と思い至る。

見なくてもいい、見ないほうがいいという意見もあるでしょうけど、簡単に見れるのに見ないわけにもいかないだろうな。・・・そんな感じで、少なくともジャンルの代表作みたいな映画くらいはクリアしておこうってコトです。

あと、映画関係の人と会う機会があって、その人の会社の作品をぜんぜん見てないのはヤバイってことで、前日までの数日間で10本くらい見るとかしました。

以前は、まとまった時間がとれないからと一本の映画を数十分ずつ一週間かけて見るみたいなことやってました。一週間ずっとその映画のことが頭からはなれず「あのシーンは面白かったな」「続きはどうなるんだろう」って感じが続いてなかなかいいんです。映画の流れや時間配分みたいなことを気にしだした最近は、できるだけ中断せずに一回で見終わるようにしてます。

「若大将シリーズ」や「無責任シリーズ」とかもまったく見てなかったのが「引け目」みたいに思えてたけど、もう大丈夫。一本ずつ見たからオーケー。

余談。「ブルース・ブラザース」は公開当時映画館で見て、途中で堪えられず席を立った。そんなことした映画は過去この映画一本だけ。今年あらためてDVDで見ましたけど、あんまり印象変わってなかった。 記号としての黒服二人組は魅力的であるものの、あまりに傍若無人なギャグの連続で、ちっともノレなかった。あと、たまたま続けて見た「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」の大枠がほぼ同じでびっくり。どちらも、二人組が世話になった施設の立ち退きを避けるべく、大金を用意しようとする話。

●つまらない映画ほど面白い?

ハリウッド映画一辺倒だった僕にしてはめずらしく、日本の娯楽映画も十数本くらい最近見たわけですが、共通するイマイチ部分が多い。「説明過剰/不足」「見てりゃわかる心の内やテーマをセリフでしつこくしゃべらせる」「クライマックスやサスペンスの盛り上がりを細切れに断ち切る」「ストーリーが結着してからがやたら長い」「悲しい場面で悲しい音楽などストレートすぎて興ざめする劇判音楽」「スタイリッシュを狙ってスベッててダサイ」、などなど。

もちろんハリウッド映画にもそうしたイマイチ部分のある映画は多いけど。日本映画にそれを特に強く感じるのは、普通の日本人はそうした部分をマイナス点と思わないのかもしれない。評価が高いはずの「十三人の刺客」でさえ強くそう感じましたから。

僕は基本的に映画とかつまらなかったら負けだと思ってます。楽しめなかった自分が悪い。っていうか、自分がターゲットに含まれない作品を楽しめないのは当たり前。テレビのCMでもとんでもないものつまらないものもいっぱいあるけど、僕が何を思おうが関係ない。僕はターゲットじゃないから。そのCMが心に響いて商品を買う人たち向け限定で作ってあるから。

あと、「面白くて素晴らしい出来の作品を見て感動して終わり。」よりも、ツッコミどころ満載のダメダメ作品を見るほうが、収穫多くてトータルでは楽しめるってこともあります。たとえば「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は作品としては「?」ですが、見に行ったからいろいろしゃべれたり書けて楽しかった。

完璧に面白くよくできた作品を見てもなぜ面白かったか結果論でしか言えないけど、つまらない作品だとなんでつまらないか、どうしたら面白くなるか考えたりするのでそれが楽しい。「成功者の自伝は参考にならない。失敗した人の自伝のほうがヒントがいっぱい」みたいなアレですが。つまらない映画をわざわざ選んで見ようとまでは思いませんけどね。

でもやはり評判のいい作品を見たくなっちゃう。でも傑作と言われる作品は期待してハードルをわざわざ上げちゃうからつまらなく感じることが多いという困りもの。先週「SUPER8/スーパーエイト」を見ましたが、さんざんな悪評を聞いていたのでまったく期待せずに見たら、けっこうおもしろかった。やっぱ期待度ゼロが最強!

謎で引っぱる良質なジュブナイル映画だったのに、途中からせっかくの謎を放り出して安っぽいモンスター映画になってしまうチグハグは感じましたけど、たぶん「子供向け映画の雰囲気を大人の視点から楽しむ映画」なんじゃないかと思いました。どういうスタンスで見るのがいいか早めに見つけ出す。それが自分に合わなそうな映画を楽しむコツじゃないかなと。

ところで、映画一本は2時間くらいで見終わるのに、見終わってからウェブでいろいろ調べたりレビュー読んだりTwitterに書いたりするのに半日以上使っちゃうっていいのか悪いのか。とりあえず、映画をネタにいろいろ調べたり考えたりしゃべったりすることも含めて娯楽なんだなあと。
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