2023/04/21

最近観た映画メモ「FALL/フォール」他


先日『最新作の優先度は低く、「なぜあれを観てなかったのか、クヤシイ」に昇格するまで待つわ』、とか書いたけど、そもそも映画館が苦手。

もともと苦手だった理由には「その時間に行かなくちゃいけない」「トイレ」「巻き戻しできない」「他の観客にイライラする」「席によって違う画面との距離や角度」などあるけど。

2017年に「ダンケルク」をIMAXで見た時が決定的だった。エクゼクティブシートの手前のど真ん中という悪くない席なのに、画面が大きすぎて目が追いつかない、というか、画面の真ん中しか見えない。

若いときは最前列で画面の中に入り込んで見てたけど、もう無理(その後、5回ほど映画館に行ったけど、非IMAXで最後列で観た)。

あと、音が大きすぎて爆発の音などにいちいちびっくりして疲れる、も。客席にヘッドホンジャックとボリュームつまみがほしい、と思った。(耳栓して観るという方法があるらしい)

最近は、劇場公開から配信までのタイムラグが短くなっててうれしい。

●ラスト・オブ・モヒカン(1992年)1:51  U-NEXT

モヒカン族の酋長と息子二人、うち一人は白人で養子として育てられた男。他部族と組んだフランス軍に敗北しつつあるイギリス軍、その指揮官の娘たちを助ける話。マイケル・マン監督、ダニエル・デイ=ルイス主演。

スケールでかい! 「レヴェナント」みたいに、手付かずの北米大陸の自然の描写に圧倒される。それぞれの人物をそれほど深く描いてるわけじゃないけど、役回りは十分伝わってきて、かなりよかった。

チンガチェック酋長が最後までカッコいい(演じるラッセル・ミーンズはこの映画で俳優デビューしたが、本来はラコタ・スー族の活動家、思想家、音楽家だそう)。敵のマグアだって悪いやつとは一概に言えないし、カッコよさではピカイチ。演じるウェス・ステュディは「ダンス・ウイズ・ウルブス」にも出てて強い印象。ヘイワード少佐、いけすかない奴と思ってたら、最後めちゃくちゃカッコいい。

独立戦争の20年ほど前、北米植民地を巡ってイギリスとフランスが現地のインディアン部族を巻き込んで戦争していた頃を舞台にした有名な物語「モヒカン族の最後」。タイトルからすると、モヒカン族が入植者と戦って全滅する的な話かと思うけど、ぜんぜん違う。そもそも原作者の勘違いで、「モヒカン族」は無関係。名前が似てる「モヒガン族」の勇者をモデルにしてるものの、どちらの部族も滅びてないんだそう。

●フラットライナーズ(1990年) 1:54 U-NEXT

臨死体験に興味を持った医学生たちが、実際に自分たちを実験台にして心停止〜蘇生を体験する危険な実験を試みるが、、、という話。ジョエル・シュマッカー監督、キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンなど。みんな若いw

「蘇生できるかどうか?」でサスペンスの仕掛けになってるものの、「臨死体験ってどんなだろう?」って興味からこの映画を見ると肩透かしを喰らうかも。

心の奥底のトラウマや罪悪感が臨死体験によって実体化して襲いかかってくる恐怖がメイン。4人それぞれのトラウマカタログというかw 体験しなかった5人目のにいちゃんは後で「オレもやってほしかった〜!」とか言いそうw

それでも、過去と向き合うことで、新しい人生が開けていくという前向きな話。青春映画でもあるし。それほど怖くなかったけど、面白かったです。

エレン(エリオット)・ペイジ主演で2017年にリメイクされてる。キーファー・サザーランドも出てる。こちらはすぐにでも観てみたい。

●FALL/フォール(2022年)1:46 U-NEXT

U-NEXT独占配信で1200円/ポイントもしたけど、どうしても見たくなってw (通常は最新作でも399円/ポイント)

クライマー女子の二人。取り壊される直前の、荒野にそびえ立つ古い鉄塔(高さ600メートル!)のてっぺんまで登ったら、ハシゴが崩れ落ちてしまって降りられなくなる。食料も水もない、スマホの電波も通じない、どうする?という話。

まさに、ときたま見る「高所に取り残されてグラグラする」悪夢そのまんま。予告編を見るだけで「ヒィ〜〜〜ッ」ってなるやつ。監督スコット・マン、主演グレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー。

めちゃ怖かった。面白かった。話は超シンプルだけど、登ることになる経緯や、家族やいっしょに登る親友の過去など、納得できる肉付けがちゃんとされてて引き込まれた。極限状態が続き、現実と幻想が混じってくる表現もイイ。あと、音の表現が最高。古い鉄塔が軋む音、風の音。

ただ、あの大胆な省略は何だろう? 具体的に描写しないことで観た後の会話は盛り上がるだろうけど。

★非ネタバレだけど、先入観を持ちたくない人は読まないで。……登る前夜、遠くに見える塔についての会話は伏線だと思った。なるほど「それ」で助かるんだな!って。その後もそれを匂わせる構図やエピソードがいくつもあったのに、最終的にその方法は使われなかった……なんで!? 僕の気持ち的には梯子を外された気分w 撮影途中でストーリーが変更されたのか? あるいはミスリードを誘う罠? (もう一つ、ロープを使う方法があるのだが試されてない)

塔の先端の赤色灯は飛行機がぶつからないようにするためのもの、ってわざわざ説明あったでしょ。あと充電の裏技も合わせて。そしたら、赤色灯が消えてたら飛行機が危険になるから通報される、って思ったのでした。そのとおりに後半まで話が進んでいったから、、、あれ? ちがうの?ってw

まあ、ユーチューバーって設定もあるから、そちらを利用するほうが自然といえば自然だけど。

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