2025/08/22

ChatGPT、イラストから立体化「バイク犬」


元絵は2004年にグループ展用にAdobe Illustratorで描いたもの。当時はPainterから離れようとPhotoshopやIllustratorやZBrushなどいろいろいじってた頃。

「3DCG調に立体化してください」、すごい!びっくりした。いいなこれ。……実は原画があんな崩した絵なのでまともに生成されると思ってなかった。元の雰囲気がちゃんと出てる。ホンダモンキーやゴリラをイメージしたバイクもいい感じ。

しかし、ChatGPTの内部的にこんないい感じの3Dモデルを作っておきながら、取り出せもせずそのまま捨てられちゃうのはホントにもったいないな。

「真横からの視点でお願いします」。いいな。

「後ろからの視点でお願いします」。すごいな。360度回転できそう。


最初の3D調生成を指定し、「2Dイラストにしてください。描線に強弱をつけ、陰影なしで色を塗り、カートゥーン調で」、すごい! タッチは異なるけど、ほぼ原画に戻った!

追記_______________________________________________


今の僕のChatGPT生成のルール→「色調補正以外のレタッチはしない」なので、目が違う以外は超完璧なこの生成は惜しくもはずしてあったのだが、もったいないのでやはりアップするw


こちらもこ目と口がちょっと違うのではずしたけど、描線の具合が良いのでやはりアップ。






ChatGPT、イラストから立体化「ビジネスイラスト」その2


イラストではなく、当時のラフスケッチからやってみる。「同じキャラクターを使って、スケッチから立体化してください」。


やはり、プロポーションや顔はマイルドになりがちだけど、実用クオリティ。


引き出し線のフキダシは自分で書くほうがいいや。


次に、ChatGPTにおまかせでバリエーションを作ってもらうテスト。「このキャラクターを使って、ビジネス書などで必要なポーズ集やシチュエーション集を6つ作成してください」


おまかせにするとキャラクターがマイルドになりすぎてしまう。シチュエーションまで提案してくれてるのはいいけど。やはり自分でラフを描く必要ありそう。


「全身が見えるポーズを作ってください」。さんざん繰り返した「遠くを眺めるポーズ」を引きずってるポーズになったw これもキャラが僕のキャラとChatGPT標準キャラの中間みたいになってる。

2025/08/21

ChatGPT、イラストから立体化「ビジネスイラスト」その1

イラストレーター的に実用方向のテスト。2002年、小冊子「日経就職サクセスBook」のための、Painterで描いた2Dイラストの4枚を正方形にレイアウトしてソース画像とする。


2002年にPainterで描いた元絵


いつものように「ソフビの質感で立体化してください」。腕や胴体が細かったりするプロポーションは多少マイルドになってしまうけど、だいたい良い感じに生成してくれる。

しかし、右上の女の子だけは何枚生成しても元絵のポーズにならないし、男性化してしまったりw


これはレトロソフビな感じ。

複数いっぺんにでなく単体でやるほうが良さそうということで、右上の絵だけをソース画像としてアップロード。

ポーズは良いけど、口が微笑んでくれなかった。修正する箇所をブラシで指定できる機能「選択対象を編集する」を見つけた。なんだそれ使えば今までの苦労は半分で済んだのに。無事に口を変更できた。

同じ構図の2枚目。女の子の顔がちょっと違うけど、全体的な完成度はこちらのほうが上。まつ毛もあるし。

・おまけ

最初の生成時、直前にやってた「水玉ちゃん」キャラと混じったものが出来たw これはこれで良いなw

ChatGPT、イラストを再描画「星頭巾」


元絵。これも「インチキ西洋風幻想画」の流れの作品。1990年5月の個展用に描いたアクリル画。とんがり帽子のポンポンなんて、今もときたま使ってるモチーフがあったりする。あらためて見たら正面向きの男は当時の自画像っぽいかも。


「ルネサンス期の油彩画のようにしてもらえますか?」、おお、本格的だ。これはいいな。


「精細な3DCGのように立体化してください」、これもすごい。めちゃ精細。絵の通りにセッティングして撮影したようだ。


「半光沢の3Dアートにしてください」、3Dアートとは立体イラストの方向だろう。紙粘土で作って着彩した感じ。下半身が省略されて置物状になってる。(他にもソフビ調や陶器調など生成してもらったけど、イマイチだった)





TDW_3940


 

2025/08/20

ChatGPT、スケッチを立体化「パタパタ猫」


かなり苦労した。原画はT MagazineのNYTマスコットのボツ案の一つをアレンジしたもの。





何に苦労したというと、スケッチどおりの四本足になかなかなってくれない。4つの耳は大丈夫なのに。何度も足は4本と指定してるのにダメ。

ChatGPTに聞いてみると、「人形やマスコット風の造形だと、AIは無意識に人型(腕2本+足2本)に寄せてしまいます」とのこと。

では、と、「下半身はタコのように足がたくさんあります」と指定したら、4〜5本の足を作ってもらうことに成功。

ChatGPT、立体化と油彩画風「星女と月男」


正方形にトリミングした原画を「石膏に着色したようなマット調で立体化してください」。もともとが白っぽい石膏調なので妙なリアリティが出た。特に「月男」は異様な立体感。


原画は「インチキ西洋風幻想画」より2年ほど前に描いたもの。レコードジャケットのデザインとして、1984年の第5回NAAC展に出品(奨励賞をもらった)。学生ときに影響受けた作家の作風や西洋風のあこがれが入り混じり、ヘンテコ感を醸し出してるw


「ルネサンス調の油彩画にしてください」。ルネサンスかどうかわからないけど、原画を描いた時にちゃんと上手かったらこういう絵になっただろうなという出来。2枚いっぺんに生成は何度試してもダメだった。どちらかになってしまう。




2枚いっぺんに生成してどちらか一方になった場合、たいてい縦位置になった。それで、横長の原画から縦長の生成を一枚ずつしてもらった。うまいこと構図にはまった。

2025/08/18

ChatGPT、2025台東光祭ボツ案「燈塔猫」、走り書きスケッチから


これが最も驚いた。ChatGPT、こんなこと出来てしまうんだ……。
2025台東光祭、猫がモチーフと聞いていた初期の走り書きスケッチに、背景など描き加え、「こんな感じに」というTDWキャラを参考画像につけて実写風にしてもらった。


「猫の形をした巨大なアート作品。10メートル。半光沢の黒一色。中空で厚みがあります。2枚目の画像のようにいろいろな形の穴が開いている」


「光の祭」ということで考えていたアイディアもそのまま実現。「夜、猫の内部に黄色い照明が灯され、照らされた内部の壁が見えます。穴の外にチンダル現象」

スケッチと参考画像

別バージョン。こちらのほうがスケッチに忠実かも

夜バージョン



ChatGPT、2025台東光祭ボツ案「積み猿」のカラースケッチから

同じく、ChatGPTに2025台東光祭出品のボツ案「積み猿」のカラースケッチを元に、インフレータブルアートとして実写風にしてもらった。

こちらはカラースケッチ止まりだったから、実物(違)を見るのは初めてだが、「こんなの作ったら面白いぞ!」の期待通りのビジュアルで感激。

カラースケッチ。後ろ側もあるので生成してみた↓


別バージョン


後ろ側


シッポを立体にしてくれなくて苦労。指示によってはバッチリの立体感になるのに、これに色がついた状態にはついにしてくれなかった。

ChatGPT、2025台東光祭「ウリボウたち登った」のカラースケッチから

これ、写真じゃないです! ChatGPTに2025台東光祭出品作の決定案カラースケッチを元に、インフレータブルアートとして実写風にしてもらった。


スゴすぎて腰抜けそうになったわ。3D作業からバルーン制作や設営まで、全部すっ飛ばしていきなりこのビジュアルができちゃうなんて……。
カラーリングがあちこち不正確ではあるものの、ぱっと見では実物と違和感ない。


スケッチ


別バージョン


温泉を表現する下部の青い部分がないバージョンのスケッチから生成。本来はこの形状で考えてた。この生成だけ親猪の茶色の塗り分けができてる。

足があるバージョンのスケッチ

TDW_3939


 

2025/08/17

ChatGPT、ギャラリー展示風「テレビ犬」インフレータブルアート


「ギャラリー展示風にしたテレビ犬のインフレータブルアート」をChatGPTで作成。何枚も試行錯誤した中ではこれが最も良い感じ。(色調はPhotoshopで調整)。口の周辺などに不満もあるけど、しばらくしたらまた作ってみるつもり。

ところで、1998年に書いた書籍「ハンズ・オンPainter!」に載せたいしかわこうじさんとの対談で、いしかわさんの発言 ↓

「吉井さんが描いたものが本当に現実に宙に浮かんでたら面白いだろうねえ、『テレビ犬』とかさ(笑)」。

「テレビ犬の立体作品か〜、そりゃすごい!」って思ったのがずっと頭に残ってて、後に3DCGや立体制作にもつながったのだった。当時はインフレータブルアート(バルーン)なんて知らなかったな。


次点。こちらのほうが空気で膨らませたバルーンの感じが出てるかも


もうひとつ次点。


さらにもうひとつ次点。別指示で作るたびに良さそうなのができてしまってキリがない。

とはいえ、生成されたものの修正をリクエストし始めると、何度やってもよくならず、底なし沼。そうなると「3Dで作ったほうが早くて確実なのに!」って思ってしまうw


元にした2Dイラスト。