2008/11/17

KORG nanoシリーズを見てきた


デジクリ連載の後記を読んでいただいたジェット☆ダイスケさんからのお誘いで、「KORG nanoシリーズ」のブロガー向けの説明会に行ってきました。せっかくなのでレビューっぽく書いてみます。

KORG nanoシリーズは、デスクトップミュージック(DTM)向けのMIDI入力機器の新製品です。ノートパソコンといっしょに使って快適なようにデザインされていて、ミニサイズで手軽なのが魅力。MIDI端子を省かれており、ミニUSB端子で接続、バスパワーで動作する。nanoKEY、nanoPAD、nanoKONTROLの三種類がある。

僕の場合、GarageBand等を使うときはタブレットでピアノロールを操作するのですが、確認用にOxygen8という25キーの小型MIDIキーボードを使ってました。小型とは言っても、タブレットの横に置くにはでかすぎる。膝に載せたりしてみたけど、どうにもしっくり来ない。それでMIDIキーボードを使うのが面倒になり、ますますタブレットだけで済ませてしまうようになる。

nanoKEYは本当に小さくて薄いです。タブレットとパソコンのキーボードの間に置いてもいいくらい。手に取ってみると、拍子抜けするくらい軽い。220gだそうです(nanoPAD、nanoKONTROLはもう少し重い)。ちゃんとベロシティがついていて感度もいい。もちろんピッチベンドやオクターブのボタンもあります。パフォーマンス用ではなく「MIDI入力用」として開発されたのですが、高級機種の技術を詰め込んだ結果、非常に高品質でパフォーマンスにも向いた製品になったとのことです。

僕的に一番気になっていたのは、白鍵と黒鍵の高さが同じなので弾きにくいのではないかということ。実際触ってみたところ、最初は黒鍵を空振りするような感じがしたものの、すぐに慣れるようです。鍵盤を押したときの段差が小さく、ノートパソコンのキーのような感触です。そのつもりで弾けば大丈夫みたい。グリッサンド(鍵盤をデロデロデロッて横方向になで切りにする奏法)が非常にやりやすく、派手にライブ演奏するのに向くかもしれない。上記の製品サイトにnanoKEYを使った超絶演奏テクニックのムービーがあります。

nanoPADは同社のpadKONTROLの性能をこのサイズに詰め込んだもの。カオシレーターみたいなパッドも搭載していていろんな使い方ができるそうだ。nanoKONTROLはDAWソフトのコントロールやミキサー、ソフトシンセのパラメーター操作にも使える。一般的なノートパソコンのUSBポートにハブをかませてnanoシリーズを3つ接続しても、バスパワーでちゃんと動くそうです。っていうか、実際MacBookで3つ動いてました。


初公開の黒バージョン、すごいカッコイイです。広くパソコン用周辺機器として考えても、これほどカッコいいデバイスって今までなかったんじゃないかな。鍵盤らしくないところが逆に「入力用機器」って感じがしていい感じ。ただ、黒バージョンの発売日は白バージョンより先なので待ちきれない。

とりあえず白のnanoKEYだけamazonで注文してみた(価格は実売5000円程度でMIDIキーボードとしては破格)。気に入ったら、黒バージョンも買おうかなと。というのは、両手で弾く用に複数のnanoKEYを接続することもできるそうなので(ホストのDAWソフトによっては複数接続出来ない可能性もあるらしいので注意)。二段鍵盤ってのもいいな。

僕自身は実用的には(あくまでタブレットで入力する補助にしか使わないので)、nanoKEY以外はあまり使わないと思う。でも、合わせて3つ揃った魅力には抗いがたい〜。3種セット版(バッグつき)も予定されてるそうです。

これだけ小さいと、いろんな使い方があるんじゃないかと説明会で盛り上がりました。腕や胸に取り付けてウェアラブル楽器にするとか、ウインドコントロールを取り付けてピアニカ風とか、iPhoneやニンテンドーDSにどうにか繋げられないかとか。nanoKEYとnanoPADを両面テープで裏表貼り合わせれば最強とか。バイオType U等を腰に装着してソフトシンセを起動しておけば、お手軽パフォーマンス楽器にもなりそうだぞ。


かかかカッコイイ〜。